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見捨てられ不安

 親密な相手と寄り添い、満ち足りた時間を過ごし、ささやかだけれど幸せだなと感じているとき、心の中に不安が忍び込んできます。失うことへの怖れです。
 その人と逢えない日や連絡が取れない日が続くと、相手の言葉の中に否定的な材料ばかり探して、絶望感でいっぱいになります。わずかな距離に過敏になるのです。確かに繋がっているという安心感が持てません。
 この「見捨てられ不安」が強くなると、いつも、どうしているかと相手の事ばかりが気にかかり、メールや電話をせずにはいられなくなります。また、相手のプライバシーを詮索したい衝動にも駆られます。その人の周辺に居る人たちに嫉妬して、陰険な攻撃を繰り返す人もいるかもしれません。

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これは、自分の心が生み出している苦しみです。「あの人を失ったら、一人ぼっちでは、生きていけない。」心はこう叫んでいます。夕暮れ時の薄暗い見知らぬ街に、独りでいる、そんなイメージです。なぜか人影もありません。話しかける人もなく、来る日も来る日も一人ぼっち。わたしの存在を知る人など、誰もいない。一人では生きていかれない。生きていてもしようがない。
 わたしたちは、過去に愛する人を失った経験から、人と人との繋がりは永遠ではないことを知っています。知っているからこそ、今の幸せを失う日を怖れます。永遠を願わずにはいられません。その人の存在が、それほど大きくなっているのです。
 実は、その人と出会う以前にも、身近な人との友好的な触れ合いの中で、充たされてきたはずなのです。いつも周りの人たちと争い、誰からも受け入れられず、疎外感を感じてきたわけではありません。周囲と協調していく力が自分の中にあることも知っています。たとえ、その人を失ったとしても、また暫く経つと、周囲の人たちに微笑みかけ、話しかけ、ひと時の交流を楽しむことはできるでしょう。ただ今は、そうしたことがかすんでしまうほど、その人の存在が大きいのだといえます。
 だからといって、何度も電話をしたり、何時間も話し続けては、相手にとって重い存在になってしまいます。相手に無理強いせず、次に会える機会を楽しみに待てるよう、寂しさをやりすごしたり、気持ちをコントロールすることが大切です。
それには、核心にある「一人ぼっちでは、生きていけない。」という強迫観念を宥めることでしょうか。人の世は無常だから、これまでにも様々な人と出会い別れてきました。その人も、今この時期のあなたの人生を彩る登場人物の一人です。過去の別れが辛いから、永遠を求めたいけれど、永遠に続く「今」はないのだから、今日の日の記憶を、永遠に幸せなものとしたいものです。明日の不安を退け、今を楽しむのです。
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テーマ: 愛のかたち | ジャンル: 恋愛
カテゴリ: 恋愛依存

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