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低い自尊心

 子供の自尊心の成長を損なう親の養育態度は、幾つかあります。理想が高く、子供のありのままの状態を受け入れず、いつもダメ出しをする、過保護で過干渉、ネグレクト、両親の不和、DVなどの虐待。親の精神障害など。
 両親に限らず、家庭、学校、地域社会における様々な心理的虐待は、低い自尊心の原因となります。
 「自尊心」が低いと、様々な問題を引き寄せてしまいます。自分を蝕む相手、愛してくれない相手に受け入れてもらおうと奔走し続けたり、条件の悪い職場に、上司からのパワーハラスメントに耐えて居つづけたり、笑顔で努力しているように見えても、当事者の心の中は非常に苦しいものです。耐え続けた挙句、ある日限界に達して大爆発を起こしたり、耐え続けるあまりに鬱状態に陥ることもあります。程度の差はありますが、誰にとっても自尊心の葛藤は無縁ではありません。
 低い自尊心を形成するに至った原因は、過去のこれら不幸な出来事の積み重なりといえるでしょう。そこで生じたいくつかの思い込みが、過去が去った後も、その人を縛り続けることがよくあります。かつての虐待者が自分を叩いたように、今度は自分が自分を叩いていないでしょうか?

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「自分は人から愛されない、好かれない。」かつて、家庭で、あるいは学校で虐められていたから、人間関係で何かあると、「やっぱり私は愛されない」と思う。あるいは、人間関係を結ぶ以前から、傷つくことを怖れて、臆病になる。
 「成績を上げなければならない、他者の役に立つ必要がある。」と努力する。周囲の人たちに受け入れられ、かつてもらえなかった高い評価を貰いたいから。
 失敗して笑われたくないから、陰で練習を積んでから、公の場でトライするといった完全主義的傾向もあることでしょう。点数を気にして、ゲームも楽しめません。子供の頃傷ついてきただけに、人から認められることへの渇望があります。空想の中では、どれほど無茶をしても、わがままを通しても、理解し、許し、受け入れ、変わらず愛してくれる不変の存在を求めています。幼児が母に求めるような類の愛です。この絶対的な安心感を与えられる他者は少ないことでしょう。受け入れられない痛みは、そのまま他者への不信となって、自ら距離を置く傾向もありがちです。

 他者からの評価で自尊心を高めようとすると、周囲の期待に添ってしたくもない努力に奔走した挙句、ネガティブな評価に失墜しねません。 経験とその結果、達成、そして失敗が人を育てるのです。最低!と叫びたくなるような経験にひとしきり泣いたら、あの人、あの経験のおかげで、人間というものを深く知ることができたと、喜びましょう。そして、人の心の裏側まで視線が届くようになった自分に、自信を深めましょう。不幸な経験をしたから弱くなるのではなく、悲しみを知ったからこそ強くなった、人に優しくなれるようになったと、自らを誉めてあげたいものです。
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カテゴリ: 認知と癒し

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