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復讐心

 過ぎ去ったはずの遠い過去の記憶が、ある日あるとき、ドラマのワンシーンを見るように蘇り、同時に激しい怒りと憎悪、悔しさに涙ぐまずにはいられなくなる。その褪せることの無い怒りのスパイラルの底には、復讐心が芽生えているのかもしれません。
 相手から恥辱を受けた、退路を断たれて息の根が止まるほどの激しい攻撃を受けた、相手は余裕で侮蔑の眼差しを向けてきた。理不尽に被害を受けたという怒りと、辱められたという概念は、激しい怒りの相乗効果となって、人の心に復讐心を芽生えさせます。
 多くの悲惨な事件の背後に、追い込まれた復讐心があると言えるでしょう。相手の魂に致命傷を与え、流血の海に正義の旗を掲げるような戦い方を、相手はしてしまっているのです。かつて親密な間柄だった二人の間に起きるこうした亀裂ほど、痛ましいものはありません。

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未だ未練に駆られて追いかけてくるかつての恋人に、他の異性とむつみあう姿を見せつければ、そしてまた、拒絶のことばを荒々しく口にすれば諦めるだろうと、相手の傷口に塩をすり込むようなマネをする人もいます。
 そこまでの仕打ちを受けると、人は復讐心を抱いてしまう可能性があります。恥の感情は、非常に長引くものですから、周囲が忘れたころに、報復的行為が行われないとも限りません。一向に時が癒してくれない痛みなのです。
 人の恨みを買わないためには、相手の立場にも想像力をはせて、追い詰めて恥を与えないよう気を配る必要があります。また、復讐心を抱いた人も、サスペンスドラマのように恨みを晴らしたとしても、それで幸せになれるわけではありません。自分はこんなことをするような人間なのだという、良心の痛みを引きずることになります。
 あるいは、それは、理不尽な態度で臨んできた人の言い訳に共通する心理かもしれません。かつて愛してくれた人を、飽きてしまったという身勝手な理由で傷つけてしまった、そんな自分に耐えられないから、相手は傷つけられて当然の人だったと言わずにはいられない。相手に復讐心を抱かせるほどの恨みを買ったその人は、もしかしたら、かわいそうな人だったのかもしれません。

 外に出て、新しい人々と出会い、楽しい時を過ごしましょう。新しく来た人を無防備に招き入れようとする、暖かい雰囲気に満ちた場がいいでしょう。それはそこに居る一人一人が友好的な関わりをしている証です。そうした場所ならば、傷ついた心も癒され、かつて誰かに抱いた復讐心も消え去るかもしれません。自分もまた、好意の発信源となって居合わせる人々とプラスの交流をすることの方が、はるかに有意義だと、その時感じることでしょう。
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テーマ: 癒し・ヒーリング | ジャンル: 心と身体

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