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モラハラ加害者の認識

 パワハラ、DVが始まる以前から、加害者になりそうな人は、何となくそうと予見させる雰囲気があります。「他者の言動を悪意に解釈する」妄想性パーソナリティに共通する特徴が、加害者にもあるのです。
 部下の仕事が遅いとき、慎重だからミスが少ない人だとは考えません。他者にはマイナスの評価を下します。「期限までに間に合わなかったら、トップから責任を問われるのはわたしだ。あいつはわたしを潰す存在だ。」当然、辛く、きつく当たり、退職にいざなうこともあるでしょう。仕事の早い部下ならOKかといえば、そうではありません。「早いのは、注意散漫で雑だからだ。ミスがあればトップから責任を問われるのはわたしだ。あいつはわたしを潰す存在だ。」となります。
 いつもわが身の保身ばかりを気遣っています。それだけに、一方ではサービス精神も旺盛で、上位や周辺に居る人たちには人当たりもいいのです。

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欲しいのは、評価です。良い評価を集めることで、自信を付け、上に立つにふさわしい人材であるという意識を強めます。上司の仕事は責任を引き受けることですが、その覚悟がないために、責任とは人事権を振るうことであるかのように考えます。下に立つ人を見下し、自分に害が及ばないか過敏になり、特権を得るほどに段々と傲慢になっていきます。その傲慢さは、部下や親しい女性など、下位にいると見なした相手に露骨に表れるのです。
 被害者にとって、加害者は強靭な存在に見えることもあるかもしれません。ですが、彼らを悩ませているのは、実は不安や恐れなのです。臆病な人が、自らの器にとって荷の重いポストに就くと、往々にしてこうしたことが起こりがちです。「他人の評価など、風の吹くまま。好評を得られるような結果を出せなかったが、よく頑張った。」と、周囲の評価に頼らない自己肯定が乏しいと言えます。したがって、上司に対しても「風当たりは強いかもしれないが、言うべきことは言う。」という毅然とした姿勢が持てません。
 周囲と良好な関係を築くことも難しいので、自分の足を引っ張っていると考えている部下の立場に感情移入もできず、相手を切り捨てることに良心の呵責も起きません。そうやって、自らの能力の不足から目を背けているからこそ、自らへの信頼も生まれないのです。
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