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ことばの力

 かっとなって言い放ってしまったその一言が、ふたりの決別を決定づけてしまうことがあります。一度発せられた言葉は、言った方はすっきりするかもしれませんが、受け止めたサイドはいつまでも記憶に残ります。時に、その言葉が「あの人の人格の本質」とされてしまうこともあるのです。放った本人が忘れ果てたころに、その効果が戻ってこないとも限りません。
 できることなら、別れ際は、相手を気遣う言葉で締めくくりたいものです。ここで道を違え、このまま二度と会うこともないとしても、これまで幸福なひと時を共にした人ならば、その思い出の数々を、最後のシーンで、泥まみれにはしたくありません。いつか、遠く時が過ぎ去った後、ふと記憶が蘇った時、怒りと苦々しさがこみ上げてこないように、真摯に相手の幸せを願う言葉を添えたいものです。そんな気遣いができる人なら、ふと懐かしくなり、また会いたくなるかもしれません。時を隔てた後に、また新しい物語を紡げるかもしれません。
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カテゴリ: 失恋の処方箋

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