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責任転嫁する人

 もしも自分の言動が、思いもかけない不幸な結果を招いてしまったとしたら、「そんなことを言った覚えはない」「君のせいだ」こんなふうにしらを切ったり、相手に責任転嫁をする人がいます。
 不都合な展開が生じると、人は誰しも人望や評価が下がってしまうことを怖れるものです。状況や他の誰かのせいだと考えると、自分自身も罪の意識から逃れられます。
 責任転嫁が生き方の癖として身に付いてしまうと、少々やっかいです。生き方の癖は、「成功した経験を強化する」傾向が多いのですが、責任転嫁の癖は、成功体験強化スタイルとは違って、稚拙な防衛スタイルだからです。
 相手に罪悪感を抱かせるようなウソを、さりげなくつくこともあるでしょう。あるいは、責任を押し付けた相手を、率先して攻撃することもあるかもしれません。そうすることで自分の潔白を証明しようとするかのように。相手からすれば、卑劣この上ない人です。周囲の人すべてが、騙されてくれるとも限りません。人望を守ろうとするその行動で、やがて人望を失う結果になりかねません。

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水漏れがしているときに、たいせつなのは、誰のミスで起きたかと責め合うことではなく、どう処理すればいいかを考え、自分に担えることに行動を起こすことでしょう。そういう人の元に、おのずと人望は集まります。
 ところが、責任転嫁型の人の胸中には、まず恐れが生まれ、保身に奔走することとなります。誰かに責任を押し付けて、自分は無罪放免、あるいは被害者ということにしなければ安心できないということなのでしょう。
 したがって、些細なことでも非を指摘してくるような相手とは、互いに学びあっていくよりも、絶交することを選びがちです。相手に責任転嫁して絶交状を突きつけるのは、よくあるパターンです。謝るよりは別れる方がましという論理です。
 他人の目からだけでなく、自分の目からも失敗をごまかし、受け入れることを断固拒否しているのですから、当然、失敗から学べません。
 もしも、その人が身近な人なら、たいせつな人なら、対処法としては、自分が潰れないように、押し付けられても相手の責任は背負わないことです。時には愛情を持って突き放し、遠くから母のように見守ることも必要かもしれません。
 誰にでも、長所もあれば短所もあります。良い資質に注目して、相手の自尊心を育むと、相手にとっては自分を認めてくれる存在となり、良い関係が築けるかもしれません。「無責任で卑怯な」その人も、多くの対人関係がうまくいかず、それがなぜなのか自分でも解らず、内心苦しんでいる人なのかもしれません。
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