Sponsored Link

対人関係の質

 困っている人がいたら、手を貸してあげたい。自分の存在を求めてくれる人がいるのは、うれしいことだ。誰しも、こんなふうに考えたことがあるかもしれません。 ですが、相手の力になることも、自分に無理があってはうまくいきません。自身の心身や経済力、時間等に充分な余裕がなければ、倒れてしまいます。また、恋愛でも友人関係でも、求めてくるばかりで支えられることの無い一方通行止まりの関係では、遠からず、楽しさよりも苦しさの比重が強くなっていきます。
 自分が病気の時には、他者を気遣ったり接待するために、慌ただしく立ち働くことなど、到底できません。相手が人手不足で困っていることが解っていても、そうしたことを求めてくる人間関係に、腹を立てることでしょう。自分が一方的に利用されていると感じたり、ギブ・アンド・テイクの関係ではなく、経済的、時間的な奉仕を強要されていると感じるかもしれません。

Sponsored Link

相手が必要とする時だけ自分のもとにすり寄ってくる、こちらが必要としているときには多忙を理由に素知らぬ顔では、都合がいい存在にも、ほどがあります。段々疲れてきて、こんな関係なら、無い方がましと決別を決めたくなるかもしれません。
 相手は相手で、引き受けてくれるから、それが当然と考え、段々と要求水準が高くなります。そこで、もうムリと踵を返されるのでは、その人も当てが外れて傷つきます。自己犠牲は、自分を粗末に扱って傷つけるだけでなく、相手も傷つけてしまい、友情にヒビを入れてしまったり、恋愛を破綻に終わらせる可能性があるのです。
 その人の力になりたい、笑顔を見たい、幸せを感じてもらいたい、そうした純粋な気持ちで始まった奉仕に苦痛を感じるようになったら、気付かないうちに、無理が重なっているのでしょう。
 たいせつな恋人や友人との関係を、良好に保ちたいと願っている人は、それが質の悪い対人関係に転落しないよう、注意が必要です。人の為になることができるのは素晴らしいことですが、そのために自分の心身のためにならないことをするのでは、本末転倒です。人は皆、自分のために生きているのです。まず自分の安全を確保できた上で、自分が楽しくて、他の誰かも楽しく幸せを感じられる何かを始めるのが自然なのです。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する