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クラッシャー上司

 机の下に小さなゴミが一つ落ちていた、たったそれだけの理由で、「バカヤロウ!」「常識がない!」などと職場中に響き渡るほどの大声で怒鳴ったり、些細なミスにネチネチといつまでもいつまでも文句を言い、「親のしつけがなってない。君の親は中卒か。」と、親の人権まで侵害する発言に及んだり。こうした上司のことばを真に受けると、憤りのあまりに体調を崩してしまいかねません。
 クラッシャー上司は、部下を育て、責任を自ら引き受け、信頼と尊敬を得られる上司になろうなどとは、毛頭考えていないかのようです。その方が自分自身の自尊心も高まり、職場全体の能率も上がるにもかかわらず。
 中には、「いじめてやった。追い出してやった。」などと、社員を退職に追いやったことを自慢するような人もいます。こうした人が、正面切って批判されない立ち位置に居ると、職場全体が病んでくることも少なくありません。
 クラッシャー上司に捕まってしまった人は、「なぜこんなことで、それほどまでに罵倒されなければいけないのか!!」と、憤懣やるかたない心情を持て余すことでしょう。その人の憤りの対象は、あなたの「小さなゴミ」ではありません。その人の背景にあります。過去から背負い続けている荷物の中に。それを、今、筋違いな相手に吐き出しているのです。

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職場環境を悪くし、職場の士気を下げ、相手の反感や復讐心を買うばかりでなく、周囲からも扱いにくい人として敬遠されることを厭わないのは、人格の未成熟さゆえの視野狭窄でしょうか。部下を叩きながら、自らは上司に取り入ろうとして評価を気にする臆病な人に、こうしたパワーハラスメントは多いと言われています。これまでの人生経験の中で、生き抜くために身につけた生き方のくせなのでしょう。
 何かのきっかけで、カッと怒りの蓋が開き、コントロール不能の激情が、目の前の相手めがけて噴出します。ですが、怒鳴り続け、ねちねちと相手をいたぶり続けることで、記憶の中に積もった怨念が晴れるわけではありません。怒鳴った後も充たされない感情は残ります。それで目の前の状況が改善されるわけでもありません。 怒りの根底には、不安や恐怖コンプレックスもあります。自分が上司や周囲から低く評価される、就いているポストに見合わないと見なされることを恐れています。そして、部下の些細なミスが自分の評価を下げないかという不安に耐えきれずに、怒りを爆発させるのです。無能な部下が自分の足を引っ張るとばかりに駆逐しようとする人は、有能な部下の前には、自らの無能ぶりの露見を怖れます。必要なのは、同じ立ち位置で、その胸中を察して、辛口のアドバイスをくれる存在でしょうか。おそらく、誰よりもそうした存在が必要な状況なのではないでしょうか。
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