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社会不適応症候群

 「人格障害」は、その傾向によって詳細に分類されていますが、特徴を総括すると、人間関係が未熟であり、そのために周囲を困らせたり、傷つけることでしょう。8~9歳児の言動に、大人の「その人」と重なるイメージを見つける人もいるかもしれません。何らかの脳の機能障害で、成熟を纏うことができずにいる大人とも言えそうです。この方たちの巻き起こすトラブルは、周りの人たちの理解を越えていることもしばしばです。
 境界性パーソナリティは気分の変動が激しく、感情の抑圧が難しいために、対人関係において常にトラブルを起こしがちです。他者を表面上の特徴で判断しやすく、一方的思い込みで見込んだ相手に依存しやすいのですが、相手が期待に添わないと、心行くまで相手を攻撃します。昨日まで理想化していた隣人が、一転して敵になってしまうのです。そのため安定した人間関係を築くことが困難です。
これはコミュニケーションの取り方が非常に不器用であり、相手との適切な距離感が分からないために起きています。傍目にはそうと解らなくとも、本人的には気を使っていることもあるのかもしれません。過去の対人関係の負の歴史もあることでしょう。男運が悪く、あるいは周囲の人間関係に恵まれず、他の人よりも苦労してきた、誰よりも不幸だ、そうした認識もあるかもしれません。
 何がそれを引き寄せたか、自分側の原因を追究するのは辛い事です。発達障害、人格障害のある方には難しいといえます。人のせいにし、自分を被害者に置かずにはいられません。

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普通の何気ない会話の最中に、何か少しでも気に要らないことがあれば急に豹変し、ヒステリックに攻撃的するその背景には、自分だけが不幸である、という思いが潜んでいるのかもしれません。自分よりも恵まれているはずの相手に、依存したいのに充たされないもどかしさでしょうか。
 周りの人には理解できず、自分の言動の何が、これほどの怒りを招いたのかと思い悩むかもしれません。ですが、感情のコントロールは本人の問題である以上、どうすることもできません。
 アドバイスしても噛みつかれるばかり、腫れ物に触るような関わりに疲れて、相手は距離を置こうとします。こうしてまた一つ、対人関係に失敗すると、他者や社会に対して不信感や敵意を強め、自らの不幸感も深まっていきます。他者を求めながらも得られない状況が深刻化していくも可能性もあります。
 誰も聞いていないにもかかわらず、延々と自慢話しばかりする人は、周りをしらけさせ、不愉快にさせます。さらに、声を潜めて、傍に居ない第三者をけなす人も、うっとおしいものです。そうまでして自分を売り込まねばならないほど、自らの内面が不毛なのだろうと、聞く人は感じることでしょう。
 それは確かにそうなのですが、そればかりでなく、聞く人がどう判断するかという思慮も欠けています。
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カテゴリ: 脳と精神

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