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不完全な脳-低いEQ

  空気が読めない、約束を守れない、すぐキレる、あなたの周りにいる「ちょっと困った人」、その人は「大人の発達障害」かもしれません。子供の頃には目立たなかった「個性」が、成人してから発達障害として顕著になることも多いのです。  「障害」という表現は、個人的には好きではありませんが、脳の部位の一部が、順調に機能しておらず、その程度も部位も人によって異なっているために、本人にも周囲の人にも「気づかれにくく、見えにくい」と言われています。何らかの原因(遺伝、周産期の母体の異常など)で脳の発達が損なわれ、本来であれば経験を重ねることによって身に付いていく社会性や感情のコントロールなどが、未成熟、あるいは偏ったものになるために起こると考えられています。
 中でも知能レベルIQが比較的高い高機能自閉症、AS などが、昨今注目されています。ストレス耐性が弱く、パーソナリティ障害や双極性障害、うつ病などを併発しやすいのです。いじめや不登校、ひきこもりの背景に、この発達障害が潜んでいることも少なくありません。何とか卒業までこぎつけた後も、安定した対人関係や就労が困難になることも多いと言われています。

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 度重なる対人関係の失敗や破たんで、自尊心は低下しますが、そうした外因ばかりでなく、内因も指摘されています。思考と判断の部位である前頭葉と感情の部位、側頭葉を結ぶルートが脆弱であると、情報の入力を適切に処理できずに感情が翻弄されることが少なくないのです。結果、うまく外界に順応できず、孤立、疎外感が募り、被害感が生じるといった状況に陥ります。
 本人は二次症状である抑うつ、鬱気分だけを自覚することが多いものです。幼少期の家庭や学校での環境が、と親や周囲の誰かによる被害を訴え、憎悪や恨みを持ち続ける人もいます。感情の表現が稚拙であるために、関係のないところに表出し、DVの加害者像として登場することも少なくありません。
 パートナーばかりでなく、職場の同僚や友人などにとっても、しばしばトラブルメーカーになります。周囲は、常識では考えられないその人の不可解な言動を、理解できません。何故、ルール違反や約束不履行などの自ら墓穴を掘る行動をしてしまうのか、さらにそれを指摘されて逆ギレされるに至ってはお手上げで、おのずと距離を開けてしまいます。
 本人はソーシャルスキルの不足から、相手にどのような被害を与えているのか、おそらく解っていません。それ故に社会的な場では緊張感が高く、独りになれる時間を必要としています。そして、人から離れると、それっきり誰からも顧みられない可能性が大きいといえます。さすがにそれでは寂しいので、母なる存在を求めます。人間関係の機微の綱渡りは不得手ですので、母のように全てを受容してくれる存在です。その存在には、無制限の甘えを見せますので、ともすれば上記のDVの加害者像にもなりかねません。
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カテゴリ: 脳と精神

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