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愛を待つ人

 今度、親御さんに逢いに行く。兄弟に結婚の話をするために出かける。そう言っていたにもかかわらず、一向に実行する気配がない。問いただすと逆ギレして、激怒する。あるいは、こつ然と音信不通になる。取り残された女性は、わけが解らず、結局都合のいい存在として、遊ばれていただけなのかと、憤懣やるかたない心境にもなることでしょう。
 いったい、彼は何を考えていたのか......? その人はあなたを幸せな気分にしたい人ではなく、幸せをもらいたいだけの人かもしれません。

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そもそも、その人が嬉々として口にする約束は、その人がしたい事ではありません。今度の日曜日、遊園地へ行こう!と言っても、自分が行きたいわけではないのです。おそらく、あなたが行きたがっているだろうと察して、サービス精神で言っています。しかも、リップサービスでしかありません。その日が近づいてくると、億劫になって土壇場で翻すのです。あるいは、口にしたその時点では、自分でも期待感があるのかもしれませんが、段々重荷に感じるようになるのです。
 困ったことにリスクを怖れません。不誠実を繰り返せば、やがてその人との関係も損なわれるとは考えないかのようです。あるいは、損なってもいいと考えるのか、少しでも立場が悪くなれば、さっとシャッターを降ろしていなくなる、という対処策を取ってしまいます。
 その場、その場で思いついた言葉を口にし、自分の発言に責任を持とうとはしません。付き合い始めたばかりの頃には、歯の浮くようなセリフを口にすることもあるでしょう。その割にはテンションが低く、本心が見えないと、あなたは感じるかもしれません。彼の語る身の上話は不幸なものが多いのも特徴です。

 言動が一致しなかったり、約束を簡単に破る人は、当然のことながら、他者と深く関われません。頻繁に職場を替わったり、対人関係も長続きしてこなかったことでしょう。
 その結果として、成長期から、傷ついた経験を積み重ねていることが少なくありません。マイナスのストロークばかりだと、人は他者との交流が苦手になり、人の目にどう映っているかという不安感や、恐れを抱えがちになります。その上に会話の技術を乗せて、最低限の社会性を保っていると、今にも崩れそうな砂城のようです。
 傷ついた過去を背負い、未来に絶望しながらも、その人は愛を待っています。その場限りのリップサービスも、関心を買いたいが故といえなくもありません。ですが、不本意なサービスは疲れます。追い詰められると、やっぱり人と関わるとろくなことがないとばかりに、逃げ出したくなるのです。
 愛を待つ人は、人と程よい距離で関わることや、信頼を築くことをまだ知らないのかもしれません。それは、これからの課題なのでしょう。
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