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発達障害の周辺 過敏性と不安

 対人関係から距離を開ける、あるいは断絶することによって解決を図ろうとする人たちのなかには、社会不安障害や強迫観念、強迫行為などの強迫性障害がみられることもあります。また、内面の不安や葛藤から、いら立ちやすく、身近な家族などに暴力を振るい、DV、家庭内暴力として問題化することもあります。当事者が自覚する症状としては、睡眠障害、抑うつ気分などが、多くの場合、共通しています。
 引きこもる人は、子供の頃から積極的なコミュニケーションを苦手として、相手からのストロークを待つ姿勢の人が多いものです。そのために、自分の意見や感情を表現するスキルが育たなかっり、相手からの働きかけを待つうちに、不安や緊張が高まりやすい傾向があります。

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情動を抑え込めば、苛立ちや不機嫌に自分自身が苛まれ、鬱気分や無気力に繋がり、またそれは、思わぬところで暴発する危険性も秘めています。
 そのようにして、対外的関係性がうまく築かれなければ、当然、自己評価も落ちていきます。自分に対する見方が否定的になればなるほど、周囲の自分への評価に過敏になります。劣等感のゆえに、陰で悪く言われているのではないかと被害感情を抱きやすくなったり、良い評価を得たいにもかかわらず、褒められても素直に受け取れなくなりがちです。
 このような状態が続き、生きていることに喜びが感じられなくなると、それを補うかのように、関心のある事柄にのめりこみ易くなります。アルコール、ゲーム、買い物、恋愛等の特定の対人関係、これらは報酬系を刺激し、絶望感を癒す働きをしているのですが、他に喜びがないとコントロールが効かなくなりがちで、限度を越えれば弊害も生じます。
 喜びや楽しみをもたらす対象に強く依存しなければ持たないほど、脳の機能状態が根拠のない不安に捕らわれやすいからかもしれません。ほんのわずかな大地の揺れに、大震災への恐怖が湧きあがるなど、容易にPTSDを起こしやすい状態とも言えます。
 全ての出来事に対して、否定的な未来予想をしがちなので、当然変化を好みません。新しい事柄は、たとえそれが良い変化への兆候であったとしても、回避しがちです。ただやみくもに逃避するわけではなく、不安や恐れの根拠を理路整然と説明できる人も多いことでしょう。臆病なばかりでなく、知性的な人も多いのです。ただ、成功する可能性に対しての評価は怠りがちです。したがって、近未来予想はいつも、片手落ちにネガティブに偏っています。
 その充分な知性から、楽観的な人を見ると、愚かしく思える人もいるかもしれません。ですが、人は根拠のない楽観や希望的予測から、精神の安定や安堵感を得ることが多いものです。いつも不安に揺れる人の心には、安心がありません。
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