Sponsored Link

自分しか愛せない人

  自分の欲求を満たすことばかりを考えている人は、相手の欲求に気付きません。また、それを満たすことなど、考えもしません。愛されたい、自分が何をしようと許し、受け入れられたいという思いばかりが強く、相手が望むものを与えようとはしません。相手を、自分に役立つ存在として必要としているのです。
 こうした人は、何かあると、問題は自分にではなく、相手にあると考えます。自分の正しさや完璧性を、疑いません。また、自分に都合のいいルールを作っては、既成のルールを無視してしまいます。あるいは、規制のルールを盾にして、従えなかった人を容赦なく断罪することもあるでしょう。相手の事情など斟酌しません。

Sponsored Link

利己的なうえに衝動性が加わると、その言い分はいつでもコロコロ変わり、平気で嘘をついたり、無かったことにしたり、約束も守る必要のあるものだとは考えません。責められると、責められた自分を守ろうとして、逆ギレになる傾向も高いものです。その小さな環境の中で、暴君として君臨することを望んでいるかのようです。次々と指示命令を出し、人が疲労や苦痛を訴えると、軟弱だと相手のせいにして片づけます。
 それほど身勝手に生きているのだから、強い精神力を持った自信家だろうと考える人もいることでしょう。ところが、その強すぎる殻の内側には、軟弱な自己が怯えています。
 これまで、他者と誠実な関係が結べずに来た、それゆえに他者への関心を無くしてしまっているのかもしれません。あるいは、もともと他者への関心が乏しく、気が付けば孤立の負の連鎖を背負っているのかもしれません。
 そうした過去を払拭するかのように、一見人当たりのいい人も多いものです。道徳的な発言も目立つことでしょう。ですが、道徳的な人ではありません。人の目にどう映るかをたえず気にかけ、表面を取り繕うことに長けているだけと言えます。ですから、一歩踏み込んだ付き合いになると、その自己中心性が露呈します。
 相手の心情に無関心で、人の苦しみや悲しさに対して冷淡なこんな人、紳士の仮面がはがれると、爬虫類のような怪物だと、あなたは感じる感じるかもしれません。ですが、その爬虫類の皮膚が崩れると、その下に赤ん坊のように傷つきやすい柔らかな皮膚が表れることでしょう。相手を自分を幸せにする道具のように用いるその態度は、まだ人の世を知らない幼児の姿勢そのものです。たとえ、実年齢が幾つであろうとも。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する