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お金を貸す人 借りる人

 「今ちょっと持ち合わせがないからお金貸して。」顔見知りからこんなことを言われれば、誰しもその人と友人になりたいなどと思わない、そのはずです。ところが、中には、これまでの借金を返してもらってもいないのに、繰りかえし貸し続けてしまう人もいます。「断ったら、かわいそうだから。」というのが、その言い分。借りた人はそれを遊興費に使い、贅沢な買い物も繰り返しています。かわいそうな人などではありません。

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相手にとって、かけがえのない、必要な自分になりたいと言う、相手への依存がそこにあります。「相手のために」と言いますが、相手を堕落させることにしかなっていません。しかも、必要とされているのは財布だけです。お金の切れ目が縁の切れ目になります。早々に切れ目が訪れたら、まだ運が良かったと言えそうです。
 相手に返す意思がないと解っても、「借りた覚えがない」などと逆ギレして去って行かれても、貸した人はなお、相手のために手弁当を作って届けたりします。人間関係への依存は強力で、自分から絶つのは容易ではありません。往々にして、相手に見捨てられて終わりを告げます。
 誰とでも仲良くしましょうと、小学校の頃に教わりましたが、来る人を選ばないと財布も心も枯渇しかねません。「あんなこともこんなこともしてあげたのに」と、持ち逃げ屋がいかに理不尽かを、周囲に嘆くことになります。ですが、周囲は理解しきれません。なぜ、そんなにも尽くしてしまうのかを。
 家族が居ても、多くの友人知人が居ても、充たされない何かを、きっとその持ち逃げ屋は充たしてくれていたのでしょう。その充足の代償が、財布の中身なのです。いささか、あるいは、かなり、高くつきましたが。
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カテゴリ: 共依存

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