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褒める技術

 職場などでは、完璧にできて当たり前、少しでもミスするとここぞとばかりに叩かれる、という経験も多いのではないでしょうか。認められたい欲求を満たされない、そうした鬱憤を抱え持っている人も少なくないかもしれません。
 カルト的団体に足を踏み入れると、賛美のシャワーを浴びると言われています。人は自己評価を上げたい生き物ですから、そうした甘いことばに操られる人も、中にはいるかもしれません。
 カルトならずとも、互いに相手の美質を発見し、認めることは、良い人間関係づくりの基本です。ですが、人を誉めるのは、実は難しいスキルかもしれません。やみくもに褒めると、相手は不信を、時には怒りすら覚えます。不用意で軽率なお世辞は、下心の存在を、教えるようなものです。どうでもいいようなつまらない事まで褒めると、馬鹿にしているのかと思われかねません。
「あなたに興味はありませんが、あなたに受け入れられたいのです。」と公言しているような美辞麗句はいだけません。相手がどんな人かよく解らない場合など、褒めているつもりでも、相手に見下されているという印象を与えることもあります。



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 なんでも褒めればいいというものではありません。上から目線の褒め言葉には、相手は憤りを覚えます。褒め言葉には、相手の心にピタッとヒットする言葉が必要なのです。相手の琴線に触れる言葉です。相手の中にあるダイアモンドを発掘し、その素晴らしさを自分自身が疑わない、決してお世辞ではなく、相手の才能や美質を高く買っていること、それが褒める技術だと思います。
 他人の中にある宝物を発見するのは、喜びです。ところが、自らの自尊心が足りないと、妬みという苦しみが生まれます。自分の中にある独自の宝物に気付くこともたいせつです。そんなものは何もないと気落ちしているようなときに、カルトの怪しげな呪文が忍び込みます。
 自分の美質を知っている人は、声高に自慢などして他者の評価を集めようとはしません。黙っているから、自信のない人だと思われることもあるかもしれません。ですが、皮相的な人の口先だけの美辞麗句に惑わされることもありません。小手先のお世辞で、相手をコントロールしたがることもありません。
 互いに相手の真価を認め合う関係こそが、褒める技術の真髄なのではないでしょうか。
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