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先天的それとも後天的

知能や性格が遺伝することは、経験的に知られています。
その一方で、
「子ども時代の不適切な養育は、大脳辺縁系にダメージを与える」ことが、最近の
研究で明らかになりつつあります。
大脳辺縁系は海馬、扁桃体などから構成され、海馬は情動に関わる記憶に重要で、扁桃体は外からの情報に快、不快の感情での価値判断をするといわれています。
ストレス下で慢性的に糖質コルチコイドが分泌されると、そのレセプターが多く存在する海馬の神経細胞が壊死ににいたることが、動物実験で示されています。
また、子ども時代に虐待を経験した成人の脳のMRI診断では、海馬の体積が減少していることが確かめられています。

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PTSDの脳研究で知られるプレムナーは、糖質コルチコイドが血中に高いレベルで維持されると、海馬の神経細胞を傷つけ、体積の減少に至るのではないか、結果として記憶障害が起きるのではないかと推論しています。
 
虐待と脳障害の因果関係は、未だ証明されてはいませんが、少なくとも、不適切な養育環境にある子どもは、軽微な脳障害を伴いやすいことは確かです。子ども時代に適切な刺激を受けなければ、ヒトの脳は完成には至らないし、過剰な刺激を受けてしまうと、神経細胞を傷害したり、状況にそぐわない認知をするなど、不要な神経回路が発達してしまうのです。
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テーマ: 不安定な心 | ジャンル: 心と身体

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