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不満を言えない人

 家族や長い付き合いの友人ならば、ネガティブな意見や感情も、躊躇うことなく口にできることでしょう。ところが、微妙な関係の相手だと、思わずことばを飲み込んでしまう人も多いのではないでしょうか。
 関係を損なってしまうことへの恐れが、脳裏をよぎってしまうからかもしれません。確かに、褒め言葉は躊躇わずに、不満は控えめに、を常日頃心がけていると、多くの人間関係で対立を生じることは少ないことでしょう。
 問題は、自分の内側に生じてしまいます。飲み込んでしまった不満は、消えることなく、胸中に蓄積してしまうのです。溢れるほど溜まってしまうと、思わぬところで暴発してしまうかもしれません。



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タガが外れたように、批判や憤りのことばを相手に向けた時、やっと言えた、そうした満足感が湧き上がることもあることでしょう。これで、相手も少しは反省してくれるはずだ、これからはこちらの事情に配慮してくれるに違いない、そうした期待も感じているかもしれません。
 ところが、思いがけない不満を、一気に向けられた相手は、驚き、信頼を裏切られたような心境に陥りがちです。攻撃されたように感じる人も、いるかもしれません。これまで、快く引き受けていてくれてたと思っていたのに、そんなことを考えていたなんて、もう信頼できない、と.......。
 そんな展開になっては大変だ、と、ますます口を閉ざして不満を隠していると、その人間関係に嫌気がさし、撤退したくなってしまいます。自分の中だけで、相手との関係性が、修復不可能な状態にまで陥ってしまうのです。
 そうした展開になる相手とは、多少鈍感な人かもしれません。自分の中には悪意はなく、しかも、相手の立場には立てず、非言語の中に相手の真意を感じ取る力が乏しいのでしょう。
 一方、不満を口にできない人は、相手を傷つけやしないかと気遣う優しい人でしょう。自分さえ我慢すれば丸く収まると、無意識のうちに考える傾向もあるかもしれません。
 それほどまでに努力しているにもかかわらず、その言動は、心の中で何を考えているかわからない信頼できない人、と捉えられてしまうこともあります。無理のある善行は、下心や、場合によっては悪意を隠しているようにも見られかねないのです。これでは、せっかくの努力も台無しです。
 気心の知れた相手にそうできるように、誰に対しても、不満を圧縮する以前にさらりと口にできるといいですね。相手に当たっても痛くないように、ジョークを使いこなすのもいいかもしれません。これくらいのことでは壊れないと、相手を信頼することも必要でしょう。もしも、不満を口にしたら最後、絶交されてしまったら......その人とは、それだけの関係だったという事なのでしょう。
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