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ストレス性睡眠障害

 ストレスと不眠には、深い関わりがにあります。緊張を強いられる対人関係を過ごした夜や、旅先など普段と違った場所では、一過性の入眠障害が起きやすくなるのです。
 通常、自律神経が作用して、夜になると自然に眠くなります。ですが、精神的な緊張や興奮が加わると、この自然なリズムが乱れ、夜になっても交感神経優位の状態が続きます。
 血圧や脈拍の上昇は鎮まらず、胸がドキドキして一向に寝付けません。早く眠らないと明日の仕事に差し支えると焦っても、感情の部位である大脳辺縁系は興奮したままです。昼間の出来事をあれこれ連想し、眠いにもかかわらず、いつまでも睡魔は訪れません。
 ストレス性不眠症は、旅先での宿泊などの非日常性がもたらす緊張感や、社会生活での人間関係から生じる不安や葛藤が引き起こす、一種の不安障害といわれています。急激で過剰な緊張と興奮のために、自律神経系が交感神経優位から副交感神経優位に切り替わらなくなり、交感神経が緊張したままの状態が続いているのです。
 明け方近くまでほとんど眠れないといった一夜を過ごしてしまうと、翌日には心身ともに疲れ果て、日常生活や仕事にも大きな支障をきたしてしまいます。これでは、旅行も楽しくはありません。

 こうした一過性の不眠症になりやすい人は、興奮しやすく醒めにくい大脳辺縁系を持っています。繊細で感受性が強く、人疲れしやすい傾向もあることでしょう。
 どんな時に起きやすいか、どうすれば軽減されるか、経験値から自分なりのコントロール法を考えておくといいかもしれません。ストレスフルなパーティー会場からは早めに切り上げ、一人で落ち着く時間を過ごしたり、別のことに心を馳せたり。アロマテラピーやお風呂、お気に入りの音楽も心を癒します。

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 一過性で習慣化することは少ないとはいえ、入眠障害はたいせつな翌日を台無しにしてしまいます。専門医に相談の上、半減期の短い非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を処方してもらうのも、いいかもしれません。脈拍が落ち着き、自然な眠りが訪れます。
 半減期が短いので効果はすぐに切れますが、普段の眠りの質は良く、中途覚醒のない人の場合は、朝までぐっすり眠れることでしょう。そのころには薬の影響も消えていますから、ふらつき感や眠気も起こりにくいでしょう。
 一過性の不眠症を度々経験すると、旅行も億劫になりがちです。いつもと違う経験、それ自体が不眠を招くからです。旅行や移動の予定が入るたびに、不眠への不安に、いつも付きまとわれてしまいます。 
 眠れない時にはこれがある、とお守りのように携えていくと、少なくとも不安からは解消されるかもしれません。
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テーマ: 睡眠障害 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 脳と精神

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