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うつ病になりやすい人

 今日一日のことを考えなさい、うつ病を癒すカウンセリングでよく言われる言葉です。わたしたちは、過去のいやな出来事を思い出して、改めて憤慨したり、先のことを案じて、どんどん不安になっていきます。
 未来が見えなかったら、それはそれで幸せかもしれませんが、ある程度予見できてしまうために、怖くなるのです。うつ病になりやすい人は、そうでない人よりも、人生に待ち受ける危機に対して見通しが効くのです。

 そして、また、うつ病になりやすい人は、度重なる不運や、絶望の渦中にあっても、気がめいっている素振りは見せません。人一倍明るく振舞っています。胸中を吐露して、周囲の人に、「重い」と去っていかれたくないのです。迷惑をかけたくないとも考えています。そして、他人はそんなに当てにはならないことも知っています。ですから、友人の冷たさを責めるような態度も取りません。これでは、胸中に蓄積した負の感情を逃がす場所は、どこにもありません。

 不安や恐れを抱きながら懸命に頑張っている鬱状態の人の元には、また新たな災難もやってきます。頑張れる人だから、その頑張りを欲しがる人が寄ってくるのです。綺麗ごとを並べたり、時には、罪悪感に絡め取って思い通りに支配しようと、非難をぶつけてきたり。うつ病になりやすい人は、傍目には、御しやすい人と見られることが多いのです。

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 ですが、抑うつを生きる人は、そうしたコントロールに踊らされて、自分を見失うことはありません。自己犠牲を誇るほど、自分が善人だとも思っていません。自分から何かの動力を搾取しようとする他者の意図にも、敏感です。
 では、嫌われることを承知で、毅然と自己主張するのかといえば、そうではありません。自分を曲げてまで、周囲と協調しようとするのです。
 過去や未来に痛みをいっぱい持っているので、「今」を平穏にしたいのです。他人に迎合することで、仲間作りに成功してきた、そうしたサクセスストーリーに後押しされているケースもあるでしょう。孤独に対する恐れから、必死に仲間づくりしているような状態の時にも、こうした事態は起きやすくなります。断れば友情も壊れるような不安を抱いてしまうのです。
 ですが、さすがに限界を感じるときがやってきます。友人の頼みごとを、断ったにもかかわらず、泣き付かれて引き受けてしまった。そして、困っているのだからと、友人の都合を優先してしまったことに自らの軟弱さを感じて、自分を責めてしまう。
 しかも、友人もまた「無理にやらされたと、被害者意識を抱いているでしょ。」と素直に感謝できず、してもらって非難するような結果になります。

 抑うつになりやすい人は、凝り性できちょうめん、責任感や正義感が強い一方で、一度生じてしまった強い感情が持続する傾向があります。共感性や人情味から無理を押して他者に力を貸したりするのですが、相手がそれを当然のこととして、まだ不足を言ってくるような場合には、無理をしているだけに、憤懣が収まらず、精神的な休息が取れません。自己表現が下手なために、善意から出た行為で損をしてしまうシーンが多々あるのです。
 そうした時には、緊急避難できる場所が救いになります。自分が自分であることが許される相手が必要なのです。似たような性格だったり、同じような境遇を生きている人です。それが良い人脈といえるでしょう。
 何かの役に立たなければ許されないのは、組織に属している状態です。良い友人とは言えません。
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テーマ: 人生を豊かに生きる | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 抑うつ

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