Sponsored Link

早期不適応的スキーマ

 いじめられる側にも問題があるなどと言われます。モラルハラスメントを受けやすいのは、どのような人たちなのでしょうか。仕事上の失敗といった落ち度がないにもかかわらず、ターゲットとして選ばれやすい条件とは何でしょうか。

 まず、攻撃されたとき、「攻撃される自分に非がある」と考える人たちがあげられます。内心憤りを感じながらも、性格が暗いせいだなどと、自分を恥じてまうと、周囲に苦痛も訴えられません。
 周囲から疎外されたり、養育者から人格を否定され続けた成育歴があると、「わたしは愛されない性格だ」と考えるようになっていきます。虐待の後遺症として、早期不適応的スキーマが生じてしまうのです。
 成長期に養育者や仲間からひどい仕打ちを受け続けると、そのスキーマは生涯にわたって、その人を支配してしまうこともあります。なぜか、わたしは人に愛されない。どこへ行っても、なぜか苛められる。人はわたしを陰で笑っているかもしれない。など等、心的外傷体験は、ネガティブな自己イメージを形作ってしまいます。

Sponsored Link



その結果、他者の隠された意図を警戒しがちになります。愛される経験を積み上げてこられなかったのですから、無理もありません。
 この早期不適応スキーマが居座っていると、鬱気分や厭世観に悩まされるリスクも高くなります。こうしたネガティブな自己イメージは、抗うつ剤などで消し去ることはできません。積極的に良い対人関係を求め、受け入れられる経験を積むことが不可欠です。
 ですが、それは、容易な道のりではないかもしれません。人を求めると、過度に集団に自分を合わせて付き合うようになります。それが限界に達すると、今度は回避を選ぼうとします。すると、対人関係や社会的なかかわりを失ってしまいかねません。

 苛めを受けるのは性格に難があるからだ。だから恥ずかしい。こうしたスキーマを持って委縮する人は、ハラッサーにとって憂さをはらすのに好都合です。反撃を食らう危険性がないのですから。
 仕事にはまじめに取り組み、攻撃的な要素はありませんから、周囲から好感を持たれていることが多いでしょう。同情してくれる人も、フラットな態度で接してくれる人も周りにいます。
 ただ、スキーマへの捕らわれがあると、「わたしだけがいじめられる。他の人たちは、決して苛められることはない。」といった認識で、自分を恥じています。
 実際には、ハラッサーは、攻撃しやすい対象を見つければ、誰彼かまわず攻撃しているものです。早期不適応的スキーマを持つ人は、後からその事実を聞き及んで驚きます。
 欠陥・恥のスキーマを持つ人は、極限のストレスにさらされても、ハラッサーのように他者を鞭打って、憂さを晴らそうとはしません。非常に忍耐強く、限界を越えると、他者と居る生き方を見限って、孤独を選ぼうとします。
スポンサーサイト
テーマ: 人生を豊かに生きる | ジャンル: 心と身体

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する