Sponsored Link

封印された怒り

 日本なんて大嫌いだ!地震で沈んでしまえばいい!!この世にたった一人で取り残されたような孤独な夜には、こんな風に叫びたくなるかもしれません。実際に、テレビ画面に向かって、なってない、やめちまえ!といった暴言を吐いてしまう人もいることでしょう。苛立って荒んだ印象を、周囲に与えたくはないので、一人の部屋でこっそり叫びます。
 イライラが募ると、関係のないところで関係のない人に、暴発してしまうこともあります。苛立ちはなぜ起きるのでしょうか。まるで、活火山から立ち上る煙のように、その下に大きな怒りがあることを案じさせます。

Sponsored Link



 怒りはネガティブな感情なので、出してはいけないものとして、理性は封印しがちです。それに抗ってはみ出してしまうもの、それが苛立ちです。翻って考えると、苛立ちやすい人は、ちゃんと主張すべきところで主張できていないのかもしれません。
 怒りは、まき散らすと人間関係を損なってしまいますが、封じ込めれば自分自身を損ないかねません。封印され、消化されることなく、長い時間をかけて熟成された怒りは、恨みになります。
 恨みは醜いものとして忌み嫌われますが、自分を守り切れなかった心の永久の嘆きに他なりません。怒りは自分に向けられた不当で理不尽な、愛や思いやりのない、侵害的なものに対して、自らを守るために用意された感情なのです。もっとも、自己中心的な欲求が受け入れられなかった折の、身勝手な自己愛憤怒もありますが。
 
 怒りを封印する癖が身につくと、他者が信頼できなくなってしまいます。人に期待もできません。そして、他者が希薄な存在となってしまうと、今度は、そうした他人を裏切ることに躊躇しなくなってしまいます。怒りを持って距離を置くことによって、人との距離が遠くなるのです。
 特定の誰かだけでなく、多くの人とそうした関わり方をしていると、他者から遊離してしまいます。寂しくて、誰かに傍にいてほしくとも、周囲からはとげとげしい人とみなされて、遠巻きにされてしまいます。そうした孤立の憂き目に会うと、この世は存在価値のないものとなりかねません。何かをしようとする原動力もありません。喜びもありません。人は、たいせつな誰かを幸せな気分にするために自分の力を使おうとするとき、喜びを感じるものですから。
スポンサーサイト
カテゴリ: 抑うつ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する