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境界性パーソナリティ障害との接し方

 境界型パーソナリティの人は、他人を表面的な印象だけで判断し、決めつけてしまう傾向があります。誰しも、テレビを見ながら、芸能人に対して、この人は優しそうだとか頼りがいがありそうだという印象を持つことはあるでしょう。そうした印象を持ったとしても、その人が自分を支えてくれるとは思いません。見ず知らずの人なのですから。
 ところが、境界性パーソナリティの人は、職場や地域などで、顔を見かける程度の人でも、優しそうだ、支えてくれそうだと判断すると、相手の気持ちは考えず、積極的に近寄ります。突然一目惚れして、何とか相手とお近づきになりたいと、試行錯誤する片思いの心境に似ているかもしれません。
 相手側からすると、ある日、顔を知っている程度の人から、突然電話がかかってきます。その程度の間柄なら、何らかの連絡事項であることが多く、2-3分で終えるものですが、1時間2時間と、自分のことを語りたがります。その内容も、職場等の愚痴であることも多いことでしょう。
 相手は「なぜわたしに?」と、戸惑いながらも、その人の不満や怒りを宥めてあげたいと思うことでしょう。そのように親身になると、頻繁に電話がかかってくるという状況が起こります。夜更けに長電話が掛かってくることも、少なくありません。内容も身勝手なものが多いですから、次第に「もう、いい加減にして!」という心境にもなってきます。
 その僅かな気配を、境界型パーソナリティの人は、敏感に感じとります。すると、猛烈な攻撃が始まります。電話口で罵倒され、誹謗中傷のメールが、連日、山のように届くこともあるでしょう。ターゲットにされた人は、なぜこんなことになってしまったのか、わけが解りません。もう、関わるのはこりごりといった心境になることでしょう。

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 境界型パーソナリティの人の感情は不安定で、遠目に見た表面的な印象だけで素晴らしい人と判断したその人が、自分に対して少し批判的な意見を言ったり、つれない態度を取ったりすれば、一挙にその対人認識は反転して、最低の人となってしまいます。近づいたことで知った相手の弱点を、執拗に叩きます。捨て台詞を残して去ってしまったので、安堵していると、1年も経ってから、誹謗中傷の長文メールが舞い込むなどということもあります。どれほど相手に迷惑をかけたかなど、考えることもなく、相手がほんの少し見せた苛立ちが、それほどに許せないのでしょう。何でも受け入れてくれると思っていたのに、裏切られた、最低の人間だと責めずにはいられないのでしょう。
 境界型パーソナリティの人に見込まれてしまったら、一定の距離をおいてつき合うことがたいせつです。夜更けの長電話には付き合わない、お願いされてもできないことははっきり断る、など、毅然とした態度が必要となってきます。優しい人は、できるだけ力になりたいと考える傾向がありますが、それは、同様にこちらに対して気遣いを示してくれる相手に限られます。
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テーマ: 人生を豊かに生きる | ジャンル: 心と身体

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