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恋と執着

 ある日、ある時、心惹かれる人に出会った。偶然に引き寄せられるように再会して、運命を信じた。
 けれども、ある日、気付いてしまう。「私にとって○○さんは、この世にただひとりの黄金郷。でも、○○さんにとって私は、取り巻きのひとりでしかない。もっと近くに行きたい。」
 そして、無理をして気に入られようとつとめる。それは、ある程度成功する。
 それでも、時は止まらない。その人が、離れていった。別の誰かの元に、いってしまった。こちらは、まだ、変わらず好きなままなのに......!!
 別な誰かと寄り添って、幸せそうに鼻の下を伸ばしている様を目にして、自分の魂が魂が引き裂かれ、瀕死にあえいでいる事を感じる。どうしたら、この苦しみから逃れられるのだろうか!!

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たいせつな人を失ってしまった時、人が陥る苦痛は、まるで依存している薬物が切れたときの、離脱症状のようです。その苦しい症状を癒そうと、恥も外聞も無く、取り戻そうとします。手に手をとって、出かけようとする二人の後を追いかけるかもしれません。そして、さらに傷つき、惨めになるのです。にもかかわらず、二度三度と繰り返してしまいます。相手が、自分の不誠実に気付いて、わびてくれ、戻ってきてくれことを、まだ心の中で期待しているのです。裏切られても裏切られても、まだ期待しています。そして、そのためならば、相手の気をもう一度惹くためなら、何でも差し出してしまいます。相手にとって、利用価値だけの存在になってしまっていると気付き、自尊心の痛みに苦しみながらも、止められません。
 失いつつあるものへの執着は、非常に強く、生命を蝕みます。不眠と拒食から、免疫機能は急速に低下します。健康体であればさほど危険ではない細菌やウィールスが、焦燥しきった心身には、凶器となります。
 引きちぎられ、もぎ取られるような喪失は、人の心を視野狭窄状態に陥らせます。愛と憎しみは、一枚の葉の裏表だと、よく言われます。正確には自己愛憤怒といえます。
 だんだんと、もう相手が帰ってこないという事実が、見えてきます。それでも、まだ、こちらの受けたダメージに気付いてほしい、わびて欲しいという思いは残っています。その一方で、もっと素晴らしい相手を見つけて、見返してやりたいという考えも浮上します。去っていった人を見返すための恋人を探し始めたりします。そして、そうした都合のいい相手は見つからず、この世の中にたった一人ぼっちで取り残されたような、果てしない孤独を覚えます。
 身も心もぼろぼろになり、人生に疲れ果て、ただ生きているだけで精一杯...。
「もう生きているのイヤだ!生きてなんかいたくない!」
と叫んでいる心の声を、ボロボロ涙を流しながら聞いています。恋というドラッグが切れたときに陥る抑うつ。それは、他の擬似ドラッグで紛らわせることなく、耐え切ったときの、どん底で味わう空虚感でもあります。
 執着が抜けていくときの、感覚なのです
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テーマ: 幸せになる考え方 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 恋愛依存

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