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心的外傷後ストレス障害

 心的外傷後ストレス障害は、恐怖体験がもたらす脳の機能障害だと考えられています。恐怖を伴う強い精神的衝撃が原因で、その後も著しい苦痛や、生活機能の障害が続くストレス障害なのです。生命や身体の危機に遭遇した場合や、日常の中で虐待、恫喝など、恐怖感によって精神機能が混乱をきたすような原因によって生じます。
 強い恐怖や、無力感、精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状、原因に関連する人物や出来事を回避する傾向、当時の出来事がありありと蘇る追体験(フラッシュバック)などの症状が一か月以上続きます。

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身体症状には、連日続く頭痛、胸部の圧迫感、極度の疲労感、不眠の影響も重なって、睡魔に襲われ、日中も仕事や雑事が手につかず、ただ転寝するような状態になります。当然、幸福感も喪失し、無力感に苛まれます。こうした状態が続くと、うつ病や不安障害に至る場合もあります。
 また、恐怖感や不安感を自己治癒しようとして、しばしば何らかの嗜癖行動に至ります。脳が生きている喜びを得んとして、報酬系の刺激を求めているともいえます。ひと時の気晴らしで不安を払拭したがっているのです。ですが、たいていの場合、不安や恐怖は強大であるだけに、一時の気休めにしかなりません。その気休めにもコストがかかります。
 また、不安や恐怖は取り越し苦労の中で強大化していきます。幼少期の心理的虐待が長期間続いた場合や、家族に不安障害を抱えた人がいた場合などでは、そうでない人よりも前帯状回皮質が興奮しやすい傾向があると指摘されています。
 まず、過剰に怖れ、不安を抱きやすい脳を持っていることを自覚し、心を落ち着けることに務めたいものです。
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カテゴリ: 脳と精神

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