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感謝と幸福感

 「人に感謝しましょう」などと言われると、感謝する材料がないと感じる人もいることでしょう。大変なことは山積み、貧しさはお馴染み、この状況で、誰に何を感謝しろというのだろうかと。
 失恋したり、失業したり、病苦に苛まれたり、こんな時に、誰かから「お大事に」と声を掛けられたところで、痛みが消えるわけではありません。
 火災現場にコップの水では、役に立ちません。役に立たないことに、感謝できそうもありません。足りないと、不足を言いたくもなるでしょう。
 ささやかな贈り物に対して、3倍ものお返しをすることになった。これも、もしかして感謝できないことがらかもしれません。

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 誰かが傍にいてくれる、変わって困難を引き受けてくれたり、病気の治療ができるわけではないけれど、ただ居てくれる、それをうれしいと感じるとき、わたしたちは幸福感を感じます。山積みの困難は、けっしてなくなったわけではないけれど。どうしようもないことはどうしようもないままに、それでも至福感に浸ります。
 感謝を、相手への礼儀としての義務だと考えると、窮屈です。感謝を感じること、それは至福感を味わうためのツールかもしれません。幸せとは、周りの状況ではなく、心の問題なのです。

 誰かからどれほど大切にされていても、その人に好意を抱いていなければ、煩わしいだけかもしれません。利用価値で量る、それだけの対象になってしまうかもしれません。あからさまに迷惑と感じることもあるでしょう。客観的には恵まれていて幸せそうでも、自分を愛してくれる誰かを愛せなければ、幸せは感じにくいものです。
 感謝の念は、愛の傍らにあります。その人が好きだから、相手からのささやかな働きかけもうれしいのです。そうした心の交流があるところに、幸福感や充足感が生まれます。
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テーマ: 人生を豊かに生きる | ジャンル: 心と身体

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