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無条件の愛

 恋愛でも友人関係でもパートナーシップでも、二人の関係が上手くいっているときには、お互いが満足感や楽しみを感じています。そうした関係性は、無意識のうちに、対等な関係、お互いの立場や感情への配慮、共感に裏打ちされています。
 そうした対等な関係がないということは、人間関係に優劣や上下意識が存在しているということです。虚構的な自己愛を持った人は、他人の人格への尊重を欠いた態度や共感性の欠如、他人を一方的に利用するといった傾向が見られやすくなります。人を道具とみなす傲慢さです。
自己愛が低く、見捨てられたくないがために、尽くし過ぎる人と、自己愛が強くて要求ばかりする人は、一見すると需要と供給のバランスが取れているかのように見えます。そして、一方的に尽くしている人だけが不幸なように、周囲の目には見えることでしょう。ですが、一方的に愛されたり尽くしてもらうだけの人が、幸せかといえば決してそうではありません。

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醜いせむし男から、どれほど大切にされても、姫君の心はせむし男への嫌悪感があるばかり。ある日、「救出」にやってきた美貌というだけで、素性も知らない王子と逃走を企てる。おとぎ話によくあるストーリーです。自分の中に、相手への好意や愛、といった発信するものがなければ、人は幸せを感じにくいのです。
 尽くすだけの立場の人は、相手から愛情や優しさが返ってこないことに、徐々に不満を抱くようになっていきます。当初は、相手の愛情を獲得したい一心だったものも、どれだけ与えても、利用されるだけに終わりそうだと、薄々気づき始めるのです。
 一方、自分が相手のために何もしてあげなくても、与えられて当然だと思う自己愛過多は、常にまだ足りないという欲求不満を抱えています。そればかりか、相手に対する能動的な愛情の乏しさから、空しさを感じやすいものです。
 相手に対して関心がない。その相手から充分愛され、尽くされている。そこにあるのは、退屈ばかりです。
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テーマ: 人生を豊かに生きる | ジャンル: 心と身体

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