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妄想と自己愛

 妄想性人格障害の人は、不都合な現実を見つめることができません。不都合な現実とは、自分の判断がいつも正しいわけではないというものです。
 そもそも、人間を「正しい人」と「悪い人」に分けること自体が、幼児的発想といえます。関係性の中で、時と場合によって、ひとりの人が正しい人にも悪い人にもなりうるものですから。
 ところが、妄想性人格障害の人は、いつも自分が正しくないと不安なのです。そこで、受け入れられない現実を、自己の中で都合よく書き換えてしまいます。すると、責任転嫁や、悪くないのに責められるという被害意識が生じてきます。

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「この件に関しては、自分の認識が甘かった。だから結果として、下した判断も不適切だった。」という認知を受け入れることができません。うまくいったときもいかなかったときも、自分を受け入れる健全な自己愛が乏しいのです。
 自分は悪くないと考えている人は、相手を激しく攻撃します。完璧な自己像を守るためには、他人が加害者であるしかかないのです。正しい人、悪い人の二分割思考で、自分の誤りを否認して生きている、これが、妄想性パーソナリティの本質かもしれません。退行した状態ですから、非常に依存的で、また他者不在ですので、相手の痛みも解らず、身近な人、依存する相手を常に傷つけます。
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カテゴリ: 妄想性人格障害

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