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依存的な関係

 友人であれ、恋人であれ、全ての関係は、得るものと与えるもののバランスが釣り合っていないと長続きしません。相手からの要求が多く、自分ばかりが尽くす側で、損ばかりする、しかも、相手からは軽視されているようだといった疑念が強まれば、遠からずその関係は破綻してゆきます。また、相手に対しても、怒りや恨みといったネガティブな感情ばかりが残ってしまいます。
 わたしたちは、誰しも、幸福感を得るために相手と付き合うことを選んでいます。ですから、与えることのみ多く、にもかかわらず、相手に使い捨ての道具のようにみなされ、たいせつな存在として扱われないと、やがてその関係性に疲れていきます。相手に対する依存性が乏しければ、文句を言うこともなく、静かに相手から距離を置くことでしょう。苦しみながらも、なお、相手の良いところ探しなどして断ち切れないときには、何らかの依存心が働いていると考えられます。
 冷たいそぶりを見せたり、お金を貸したり言うことを聞かなければ付き合ってやらないという態度を示されるのは、こちら側のそうした依存心を見透かされているということになります。依存心が強くなると、求める対象である人に振り回されて、支配されてしまいます。

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では、相手側の依存心をいいことに、周りの人たちを思い通りにコントロールして支配的な人は、自立した人かといえばそうではありません。自分の意のままに動く人を求める強烈な依存心があります。相手が冷めて、コントロールを外れようとすると、自分の行為を反省するどころか、さらに押しつけを強め、言いがかりをつけ、力で相手を押さえつけようとします。このエゴイスティックな依存心は、相手を思いやったり尊重する態度とは対極にあります。そして、相手に暴力を向けると同時に、自分の被害者意識を増殖させます。「あなたが私の言いなりになってくれないから、私はこんなに不幸。私にはあなたが必要なの。」と泣き付かれても、消耗品並みの扱いに嫌気がさして離れていった人は、「従順な奴隷が必要なんだね。だけど、私は奴隷になるのはまっぴら!」と、あきれ果てるだけで、戻ってきてはくれないでしょう。
 自らの内側の空白を、他者に満たしてもらおうとする依存は、相手に振り回された挙句、悲惨な結末に終わりがちです。自他の間の境界には、慎重な配慮が求められています。
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テーマ: 人生を豊かに生きる | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 共依存

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