Sponsored Link

脳から見る恋と失恋

 古来より「恋は病」などといわれています。激しい恋は、人をして、本来のその人らしくない行動を取らせてしまいます。それはさながら、精神疾患、認知症、躁欝病、強迫神経症様の症状が入り混じっているかのようです。
 恋は前頭前野の冷徹な損得勘定を踏み越える生物学的衝動なのです。飢え、渇き、渇望といった、激しい生への欲求から生じています。それだけに、恋は人生最大の多幸感から、怒りの爆発、恨みの情念まで、激しい感情の揺れを起こすのです。
 恋に落ちている脳をスキャンしてみると、尾状核の血流が増加し、活性化していることが解っています。ここには、神経伝達物質のドーパミンを生産したり受け止めたりする神経細胞が密集しています。ドーパミンは、人の創造性や意欲と関わる神経伝達物質です。恋の情熱は、過去の傷を払拭させ、困難な事柄にトライする意欲を生み出させるのです。
 一方で、恋はとても苦しいものてす。それは、果たして報われるのか、あるいは求愛行動がすべて徒労に終わり、悲しい結末を迎えるのか、先の見えない苦しさです。

Sponsored Link

恋に破れて、相手が去っていった後も、熱烈な恋に関連する脳の部位は、まだ活性化しています。むしろ、恋人にふられることによって、恋心が返って増大するという現象がおきます。
 恋は成就することによって、激しい渇望を癒し、落ち着いた静かな愛着関係へと移行するのです。挫折の恋は、餓えと渇きを持続させます。その痛みを自己治癒させるために、言動が妙に明るくなったり、同時に自分の殻に引き篭もってしまったりします。
 失恋の痛みを癒しきれない人達の脳は、尾状核の活性ばかりでなく、尾状核でも特に常習癖に関わる部位が活性化しています。こうした状態にあると、「他にもいくらでもいい人はいる。また、いいこともあるはずだ。」といった慰めのことばは、役に立ちません。
 恋に破れて愛着関係を一度に失うと、大脳辺縁系の感情、認識そして報酬に関係する部分は大混乱に陥ってしまうのです。
 人は恋の苦悶にある時、理性は働かなくなります。もちろん、他者から説得されるまでもなく、前頭前野の理性は、ちゃんと現状を把握しています。相手がいかにも身勝手な振る舞いや要求で、理不尽に傷つけてきそうな人だということは、その事態が起きる以前から、前頭前野には見えていたのです。ただ、挫折の恋では、相手が水を与えてくれないからこそ、他の誰かを求めるのではなく、その相手に、さらに求めるのです。相手から愛されないことによって付いた傷を、愛されることによって癒したいのです。そして、さらに失望と傷つきを重ねます。
 恋人にふられると自殺を考える時もあるし、ストーカーに変身したり、殺人も犯しかねなません。恋の衝動は生死より強いのです。
かつて心惹かれた相手への情熱が冷めて去っていくとき、残されるものの痛みを慮って気遣えるならば、別れの際に、ボロボロになるほど泥仕合を演じることもないかもしれません。
スポンサーサイト
テーマ: 不安定な心 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 失恋の処方箋

コメント

良いブログですね^^

ブログ拝見しました。とても素晴らしいブログですね。
これ、作るのすごい時間かかったんじゃないでしょうか?
内容も充実してますし、ブログ作るのも大変ですからね。
私もブログ作っていますので、ブログ作りの大変差も楽しさも
わかってます。すごく良いブログだったので、思わずコメント
してしまいました。また、じっくりと過去の記事なども読ませていただきます。

2008/03/07 (Fri) 14:26 | ナンパ師 #- | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する