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加害意識と被害意識

 モラルハラスメントを行なう人、ハラッサーは、何事につけても自分の力だけではダメだと考えています。自分のために働いてくれる人を、常に必要としているのです。
 そこで周囲の人をどの程度、利用できるかを、毎日打診しています。それは、「やってもらえれば助かるな」という程度の願望ではなく、「やってもらえなければなりたたない」というほど切迫したものです。
 自分の用事を相手に丸投げしてやらせているという意識は、当然持っています。他者から時間や動力を搾取していることに気付いていないわけではありません。
 ですから、相手に見切りをつけられるのではないかという恐れを、常に抱いています。これまでにも、そうした経験を積み重ねてきていることでしょう。ですが、生き方を変えられずに、従ってくれる他の誰かを求め続け、従順そうに見えるあなたにたどり着いたのです。

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この人なら、どんな扱いをしても去っていかない、他に行くところもないだろうからと見下していた相手が、自分に従順ではなくなったと感じると、ハラッサーは、これまで何度か経験した相手に見捨てられる恐れを感じ、相手に対して怒りを覚えます。相手は、体調が悪いので休むと連絡しただけにもかかわらず。
 ハラッサーに、引き受けた用事をやりたくないから病気になったのだろうといわれると、これまで、さほど負担ではないからと引き受けていた人は戸惑います。こちらの体調の悪さを心配したり、同情してくれているわけではなく、ただ自分が頼んだ用のゆくえを案じているだけなのだと、暗澹たる心境にもなります。この人から、いたわりなどの愛情は得られず、ただ、一方的に相手の用に応じるだけの関係なのだと気付く時でもあります。
 ハラッサーは、相手の多忙や体調不良を、常に、自分の言いつけた用事を回避しようとしていると考えるのです。無理強いしているという加害意識があるからこそ、回避されているという被害意識が生じてくるのです。
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