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 強迫と「前部帯状回皮質」


 PET(ペット)やSPECT(スペクト)など、画像技術の進歩によって、かつてはブラックボックスと呼ばれていた脳の機能が画期的に解明されてきています。脳のどこの部位が、人間のどんな精神活動に関係しているかが、次第に明らかになり、自己愛性人格障害、強迫性障害など、人格の障害の原因が、微細な脳機能障害であることがわかってきています。
 強迫観念や強迫行為と関係が深いと考えられているのは、「前部帯状回皮質」といわれる部分です。この領域に血流の増加、過活動があるのです。
 前部帯状回皮質は、入力された情報を統合したり、認知の切り替えや行動に関わる動機付けに関わっています。
 したがって、この部位の活性化は、適切な刺激がないのにもかかわらず、ネガティブな情動を不適切に喚起させてしまいます。中でも、本能的な強い不安や恐怖は、扱いにくく、厄介なものです。傍から見ると、「恐れる必要のないものを恐れ、不毛と思われる虚しい行動を繰り返している。」と思われる行動へ、人を駆り立ててしまいます。

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 前部帯状回の機能不全は、認知的柔軟性を失わせ、自分の考えにこだわり、融通が効きません。そして、薬物などへの依存で報酬回路を刺激することや、自分の認知にこだわった行動で、この不安を回避、忘却しようと試みます。ネガティブ思考にとらわれ、責任逃れをしたり、他者への不信感から、起こりそうもない危機感を抱いて、対立を起こすこともあります。
 そうしたことから、しばしば、自己中心的に見られます。
倫理観、モラルが欠如していて、怒りをコントロール出来ない人とうけとられることもあります。
 恐れていたことは起きましたか?その人は、想像していたような攻撃を加えてきましたか?
 あきれ果てて去っていこうとする相手に、「あなたがあんなことをいうから、当然の反応をしたまで!!」などと言っているようでは、いつまでも経験から学べません。当然の反応をする、しないではなく、それが当然の反応だとしても、しすぎることが問題なのです。
 もっともっと努力して何とか得ようとするワーカホリックや、凝り性の人たちも、過熱しやすい前部帯状回を持っています。
 ほどほどにが、出来ないのです。
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テーマ: 人格障害 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 脳と精神

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