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被毒妄想-根拠なき恐怖

 被毒妄想は、被害妄想の中の一つです。出された自分の食べ物に毒が入っているのではないか、という強い思い込みに囚われ、家族と食卓を囲めなくなります。一人でこっそり、スーパーで買い求めた食品を食べるようになります。
 家族が作った手料理に、毒が盛られていると考えているにもかからわず、家族やパートナーが毒を盛ったと疑っているわけではありません。どこの誰が、どのような理由から、どんな種類の毒をどういう手段で混入したのかという推測があるわけでもありません。ただ、漠然と、「悪者」が、世間が、徒党を組んで自分を虐げようとしている、という恐れがあります。

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中枢神経系の働きが不調になると、一つの思考から次の思考への移行が容易ではなくなります。そのため、一度思いこむと、その妥当性を検討することができません。そこで、不安が恐怖にまで膨張していきます。
 被毒妄想のある人は、他の被害妄想も持っています。道を歩いているとみんなが笑っているのは、自分のことを笑っているに違いない、といった敏感関係妄想、また、部屋に盗聴器が仕掛けられている、妻が浮気しているかもしれないなどの嫉妬妄想も現れます。

 妄想は、周囲の理路整然とした説明によって、納得したかに見えても、また、もくもくと復活します。決して消滅することは無いのです。
 させられ体験と言う、健康な人には理解しがたい症状も見られます。わたしたちは、誰かに指示されて、やりたくない仕事をやる事もありますが、声なき声に命じられたり、動かされることはありません。やりたくない仕事を引き受けるのも、その方が有利だと判断した自分の意思です。自分の思慮を、他者の声、天の啓示などと判断することもありません。自分の意志で行動する家族の姿を見て、誰かに何かを吹き込まれたり、命じられて操られているのではないかと疑うのは、自らの自我の壁があいまいだからに他なりません。
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カテゴリ: 脳と精神

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