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断れない理由

 ちょっとした頼み事をしやすい人、また、むしゃくしゃした時愚痴をぶつけやすい人、そうした人は、温厚で人当たりが良く、やさしい雰囲気のある人でしょう。気遣いもでき、決して人から嫌われるタイプではありません。
 ところが、頼み事がエスカレートして顎で使われたり、苛立った相手にサンドバック扱いされると、その人は、自分の何がいけないのかと、劣等感に苛まれ、悩むことになります。
 
 無茶な要求をする人や、相手を雑に扱おうとする人にも、穏やかに対処しようとする人は、実は、無意識のうちに、周囲の誰もから好かれたいという欲求を持っています。他者から非難されたり、悪口を言われるような存在にはなりたくないのです。そこで、誰に対しても丁重に対応することが、習慣になっています。

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子供時代、保護者が多忙で放任状態だったとか、苛め等で孤立した、寂しさを知る人に多いかもしれません。そうした状態から脱するために、新しい友人を得るために、一生懸命頑張ってきたことでしょう。そのために、自覚しないうちに、心が疲れている場合も多いものです。自分の意見を出しにくい環境に長く居ると、益々疲れは溜まります。
 しっくりこない場所や、理解しきれないような相手でも、独りでいるよりはまし....そうした思いが、自分の本来の姿を封印させてしまいます。そうやって相手を優先させ歩み寄っていくことで、相手との距離が縮まればいいのですが、そうなる場合もあれば、ならない場合もあります。いいように使われたり、大切にされなかったりといった憂き目にもあいやすいものです。

 はっきり断れないのは、相手の事情に共感し、同情しやすい傾向に因るところも大きいでしょう。同情しやすい人は、ともすれば、自分を後回しにしがちです。そして、後になって、いつも困った隣人に振り回され、迷惑を被っているという心境になります。実は、他者を求める思いに翻弄されているのです。
 独りでは生きられない。独りぼっちにはなりたくない。人と人とは互いに支え合うもの、そうした対象がほしい。そうした思いに駆られ、孤独な境遇を回避しようと、一生懸命なのです。ですから、相手が都合よく顎で使って利用するばかりで、いつまでたっても友人、恋人扱いされない場合は、愕然とするのです。
 頼まれごとをしたその時、その時の自分の心理をモニターしてみましょう。
「ちょっと、このポスター、一階に貼ってきて。」「....( やっぱり命令しやがった。言わなきゃ損と思ってるんだ。自分でやれないのか。奴隷じゃないぞ。)」
 こんな心境が度重なれば、いつか憤りは限界に達します。ですが、断らない人は、本来素直なので、引き受けてしまうのです。とっさに、断るための嘘など思いつきません。この人、このシチュエーションでは、「来るぞ」と身構えていることも大事かもしれません。
 頼みごとを断ると、相手はもう、これまでのように付き合ってくれないかもしれない。そうした不安を抱く人もいることでしょう。だからといって、人にはそれぞれ余裕を持って使える時間や体力、金銭の限界があります。何でも引き受けるわけには行きません。
 そもそも、お金やサービスを要求するばかりで、断ったら去っていく人なら、一欠けらもあなたをたいせつにはしていません。道具でしかないのです。たとえ、笑顔がまぶしく、口がうまい人だとしても、その心根はすでに見えているのではありませんか。
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