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恋に落ちる脳

恋は、ある日突然、思いもかけず、湧き上がる感情です。鼓動の高鳴り、一目顔を見たい、一言声を聞きたいという激しい欲求、少しでも近づきたい、一緒にいたい欲求、遠くから姿を見かけただけで張り裂けそうになる心臓、等など....。
恋は突然嵐のように襲いかかり、その恋の喪失は、異常な激怒を起こします。
 恋をする人の脳をスキャンすると、腹側被蓋核という部位が活性化していて、さながら薬物依存の恍惚状態のようだなどといわれます。
 腹側被蓋核とはドーパミンを生産する脳の重要な部位で、多くの麻薬性薬物の作用する場所です。ドーパミンは自然が作った最も強烈な覚醒剤であり、創造性や向上心を駆り立てます。恋はこの報酬回路である腹側被蓋核を刺激するのです。
 これは、喉の渇いた人が水を求めるような激しい欲求です。恋に落ちたとき、人は前頭前野の合理的な判断を振り切って、相手の元へとひた走ってしまいます

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 充たされた状態にあるときよりも、長期間続くストレス状態、渇望状態にあるときの方が、激しい恋に落ちやすいのは、当然といえるかもしれません。抑うつや不安、荒涼とした心の地図を一瞬にして塗り替えるほどの力を、恋は持っているのですから。
 ですが、相手からの照り返しが無ければ、それは新たな苦痛へと変わります。
拒否されたショックは、脳の前部帯状回に現れます。前部帯状回が刺激されて苦痛を感じるのです。
前部帯状回は、親しい人との絆が断たれたとき、恋愛が破綻した時、活動が増加します。
 激しい苦痛に対しては、抗鬱剤、抗不安剤が投与されますが、失った恋人の代用になるものではありません。自暴自棄に陥ったり、自己愛憤怒に駆られたり、失恋すると、その痛撃から立ち直るまでに、少なからず時間はかかります。
 一度そうした激しい消耗を経験すると、「もう恋は懲り懲り」といった心境になります。自分を幸福にする全能の力を、恋する誰かに期待しなくなるのです。
 失恋は、求めるだけの恋を卒業し、自分をたいせつにすることとはどういうことなのか、愛することとはどういうことなのかを考えるための、通過儀式なのかもしれません。
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テーマ: 恋愛依存症? | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 失恋の処方箋

コメント

泣けます;;うん、この日記ありがとう

2008/12/10 (Wed) 22:03 | #- | URL | 編集

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