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平気で他人を利用する人

 誰彼かまわず他人を利用する人は、多くの人が限られた親しい対象に向ける依存心や甘えを、全ての他者に向けているかのようです。最初の対応で、この人はいけると思ったら、とことん、相手が消耗しつくすまで貪ろうとします。
 しかも、悪意があるわけではなく、本人は無自覚にそうしていることが多いものです。したがって、表面的には精力的で輝いた人に見える場合も、多々あります。
 あの人は暇だから、この人は他に友達がいないから引き受けてくれるはずと、相手の状況を読んで、用件を押し付けてきますが、その相手の感情や負担を省みることはありません。他者への思いやりは、これっぼっちも無いのです。他者理解は薄っぺらで、感受性はありません。頭の中は、いつも自分のことばかり。利己的に他人を利用していることに自覚がないばかりでなく、良心の呵責もありません。
 利用される側は、これだけ一生懸命支えてあげているんだから、私が困った時には力になってくれるはずという期待を抱いています。そして、いざ、その機会に遭遇すると、愕然とするのです。相手にとって私は、手入れの必要もない使い捨ての道具だったのかと。

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親子、恋人、友人同士、様々な関係性において、無慈悲な搾取が行われます。過剰な要求を繰り返すばかりで、自分が甘えているその相手の置かれている状況や心境を知ろうともしません。子供は親を扶養するのが当たり前と、子供に金銭や世話を要求する親。「都合のいい人」であることを要求する恋人や友人。相手は利用価値としてのみ、存在しています。
 誠意を尽くせば相手の人間性を変えられる、自分だけは特別な存在になれる、と信じるのは夢想にすぎません。自己愛的な人が、誰かに猫なで声ですり寄って雑用を押し付け、陰で不足を言ったりあざ笑っているとしたら、いつかあなたもその対象になることでしょう。
 自己愛性パーソナリティの人は、人を見ると、どう利用できるかと考えます。安く見積もった相手には、当然のように依頼や命令を頻繁に繰り返します。それが難しい場合には、相手の同情を引いて何とかと食い下がったり、時には相手を責めて罪悪感に絡め取ろうとします。
 そうやって人を思い通りに動かしながら、力を貸してくれた人への心からの感謝は微塵もありません。人が自分のために動くのは、当然のことだと信じているようです。人を人とも思わず、思い通りに動く道具のように扱っているので、動きが悪いと苛立つことはあっても、感謝する気持ちは生まれません。他者に対する共感性も欠如していますから、他者が自分のために支払う動力や苦労を理解できません。
 周囲の人は、次第に、この人に利用されているだけ、友情や対等な関係性を築くことは不可能だという思いを持ちます。そして、この人の傍から去っていきます。
 このような人はまた、自分を大きく見せるために、上位のポジションにいる人に取り入ろうとしますから、そうした人から利用されることも多いものです。おだてにも乗りやすいものです。人を利用する人は、自分もまた、ある人々から、利用しやすい人だと見込まれてしまいやすいといえそうです。
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