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サイコパス-捕食者

 精神病質的パーソナリティの人は、一見普通の人に見えます。ところが、親しく付き合ってみると、合理的ではないところや、場合によっては、非常に暴力的な面も見られます。統合失調症のような妄想や幻覚に翻弄されているわけではなく、外界の出来事を事実として経験する能力を持っています。言語能力も高く、普通の人よりも魅力的に見えることも多々あります。
 ところが、ある面は、幼児のように未発達です。衝動的で我慢を知らず、内省する力も乏しいのです。孤独を好む人ではなく、人と繋がりたい欲求も持っていますが、それはすなわち、世話を焼いてもらいたい、援助を受けたいという欲求に基づいており、したがって、他者とのトラブルも生じやすいものです。そうした甘えを拒まれると、激しい憤りを示すこともあります。自分側の問題点を正視せず、不都合な真実には目を背け、空想の中に逃避します。
 そうした思春期前のような心性を持ちながらも、彼らは苦も無く言葉を操り、相手を心腹させてしまう才能も持っています。説得力があり、批判も論破してしまうのです。長く傍に居て、その言動を見慣れた人でなければ、あやつられてしまうのも無理はありません。
 そうした自らの能力を、彼らは、人を操り、利用するために使います。他者の権利や個性を認めません。相手は自分の道具となるしかない劣った存在、もしくは、引きずりおろすべきライバルであるかのようです。

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彼らは多分に誇大妄想的であり、自らの空想に没頭します。そこでは、劣った人々の上に立つ、特別な権利を持つ存在なのです。誇大妄想は、内面の空虚さやつまらなさに対する防衛機制でもあるといわれます。
 彼らはまた、呼吸するように嘘をつきます。必要性が乏しく、本当のことを言った方がいい場合でさえも。思いやりや気遣いも示しますが、それは愛情や感情から出たものではなく、表面的な演出されたものにすぎません。感情は冷たく荒涼として、他人の苦労や不幸に想像力をはせ、胸を痛めることはありません。愛を与えたり受け取ったりする能力が、欠如しているかのようです。
 良心の呵責なく他人を利用し、利用される人を軽蔑します。自分が与えた苦痛に、相手が苦しんでいても、彼らにとっては取るに足りないことなのです。知性もあり、有能でありながら、他者と情緒的に繋がることができません。相手の上に君臨し、搾取し、力を行使して、心理的苦痛を与えることを厭わないのですから。
 深く思慮することが少ないがゆえに退屈しやすく、刺激を求めます。衝動的な子供が、そのまま大人になってしまった、しかも、その怜悧な能力から一定のポジションを築いてしまった、そのような人たちに振り回されないためには、羽織った外套やきらびやかなバッジに惑わされないことがたいせつかもしれません。
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カテゴリ: 発達障害の周辺

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