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妄想的発想

 統合失調症圏内の荒唐無稽な妄想は、理解不能であることから、一見してそれと解ります。一方、憶測、邪推の周辺にある妄想には、際立った不自然さがなく、共有されてしまう可能性も多々あります。
 本来、起きている現象の背景には、それに関わった人々それぞれの多様な理由があります。ところが、憶測、邪推癖のある人は、そこに、ひとつの強力な意味づけをしてしまいがちです。それは、その人独自の思考から出てきたものですが、はたして思惑が当たっていたのか、違っていたのかの検証を行ないません。
 『私は、こう感じた。故に、現実はこうだ。』の論理です。
 誰しも、相手の言動から、内なる心理を読んでいるのですが、よほど親しい間柄でもない限り、100パーセント的中することはありません。したがって、自分の思い込みの妥当性を検討する作業を行なうことになります。相手に直接尋ねてみる、周囲の人に聞く、相手の人柄や考え方に対して、新しい情報をインプットする。裏を取る作業です。
 妄想的な人は、この作業を行ないません。

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発言の意味を、発言したほうが想像もできないような「深読み」をしたり、態度や表情を、勝手に意味付けした結果を、「事実」と認識するのです。
 さらに、後になって『確かにそういいましたが、受け取られているような意味で言ったんじゃありません』と発言者が、真意を付けでも、それを受け取れません。嘘をついている、事実は自分の解釈したとおりであり、発言者はそれを自覚していない、潜在意識ではそう思っていたはずだ、などと、逆切れして攻撃することになります。
 相手の意図が100パーセント読めると思い込んで居るので、相手には相手の考えがあることが、受け入れがたいのです。
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テーマ: 人格障害 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 妄想性人格障害

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