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自己重要感と嗜癖

 弱い立場の相手を見下したり、蔑んで憂さ晴らしをする人は、大人げないものです。そうした人は、虚勢を張ってはいても、胸中深く、自己重要感の低さを隠し持っているものです。周囲は迷惑しますが、本人も生き辛さを抱えていることでしょう。
 他人を低く評価し、相対的に自分を持ちあげるといった心理ゲームを繰り返したところで、自分の絶対的価値が上がるわけではありません。むしろ、他者にやさしくないその態度から、家庭でも職場でも、人間関係の破たんやトラブルが生じやすくなります。
 また、自分なりの人生観を持ち、自己肯定できないでいる人は、他人の評価や価値観に翻弄されやすいものです。その結果、自分で考えるのをやめて、多数派の意見や、権威に依存しやすくなります。そうすることで、心もとない自分の意見を持って、社会に対峙するよりも、はるかに安心感があるのです。自分の自己重要感が低くても、気にはなりません。

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自己重要感が低くなるほど、人はロボットのようになっていきます。自分で物事を深く考えようとはせず、依存対象に従うことを選びます。その対象からの評価や、その対象に貢献しているという陶酔感で自己重要感を満たそうとするようになります。対象者にどう思われているかばかりを、気にするような人間になっていくのです。
 そのような状態では、人は、自然な優しさを他者に与えることができません。ある対象に媚びたり、別な誰かは蔑んで顎で使ったり、身勝手で狭量な人格になります。根底に、自己重要感の乏しさがありそうだと、なんとなく周囲は気付きますが、本人は気付けずにいることも少なくないことでしょう。
そもそも自分の真の姿から目を背けるために、自我を越える存在に依存し、その対象に同化しようとしているのですから。
 自分の人生は不毛だったとマイナス評価ばかりしていると、経験から学び、経験を糧とできません。自分自身から目を背け、よりぎこちない人をあざ笑うばかりです。
 その自分を見下す姿勢が、自分自身への攻撃性が、翻って他者への情け容赦のない攻撃となります。ありのままの自分を受け入れられず、絶対的権威に従う自己愛障害は、周囲の弱いものを平気で、傷つける可能性があります。人は、自分を扱うように他者を扱うものかもしれません。
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カテゴリ: 発達障害の周辺

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