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コミュニケーション障害

 人は、会話しているとき、相手の言葉のみに焦点を合わせているわけではありません。声のトーンや表情、微細な体の動きと会話の内容を照合して、妥当性や相手の真意を推し量っています。
 他人とのコミュニケーションが上手くとれない人は、相手の言葉以外の要素に注意を払うことが苦手です。そのため、相手の感情の動きが表現されている言葉と異なるとき、戸惑います。相手が不誠実な人に見えて、信頼できなくなってしまうこともあるでしょう。
 また、自分が不用意な発言で、相手を怒らせてしまったときも、なぜ相手が怒っているのか、察することも難しいものです。言葉にして、はっきり言ってもらわなれば解らないのです。とはいえ、はっきり言われてしまえば、それはそれで、深く傷つきます。
 そして、対人関係の傷つきが度重なると、人が怖くなったり、人付き合いが億劫になります。家族以外の人を避けたり、どうしても接しなければならないときは、卑屈なほど相手に迎合しようとします。

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心に無理を強いているわけですから、疲れが溜まります。すると、相手に対して恨みを抱いたり、それを身近で安全な対象に向けてぶつけてしまいがちです。
 気楽に接して楽しい経験を積めずに来たから、他者が自分を傷つける存在と認識してしまうのです。この巨大な人間不信や恨みから解放されるためには、不器用な自分をありのままに受け入れて、自分らしく居ることでしょうか。
 数々の負の経験から、ありのままの自分はダメだという思い込みが強くなっていると、自己肯定は容易ではありません。受け入れてくれない他者や社会を恨み、空想の自己像の元に逃げ込み、身近な人に依存し、その対象に辛く当たる、この繰り返しになってしまいます。
 八つ当たりは甘えに他なりません。こんなにも、わたしは大変なのだから、もっと支えてほしいという甘えが、相手への攻撃となって表れます。心の傷が深いと、この事実に気付けないものです。被害者である自分に焦点が当たっているので、関係のない第三者に対して加害者になっていることが解らないのです。その第三者を見下し、非難することで、かろうじて自己愛を満たすことが癖になっています。コミュニケーション障害は、親しくない人を恐れる一方で、親しい人への依存心が、極めて強いのです。そして、家の中の人間関係まで蝕んでいきます。
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カテゴリ: 発達障害の周辺

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