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 妄想性障害の周辺

 妄想とは、『自分が正しいと信じ込む病』です。他者の発言に、発言したほうが想像も出来ないような解釈を与えたり、態度や表情に、独自の意味を勝手に見出したりした結果が、本人には唯一の「事実」と認識されるのです。
  相手が「確かに、そういう発言はしたが、指摘されているような意図は無かった」といくら主張しても、受け入れてはもらえません。しらを切っているのでなければ、自覚していないだけだ、潜在意識ではそう思っているはずだと、なおも詰め寄って譲りません。
 外界と自分の解釈との間に、ギャップがあることを、理解するのが非常に難しいようです。
  したがって、相手のことは、相手自身よりも自分の方がよく知っているという発想になります。『私はキミの言動を、こう理解した。故に、キミは自覚していないかもしれないが、潜在意識ではこう思っているはずだ。』の論理をゆるがせません。
 自分の解釈が100パーセント正しいと思っているので、相手の真意がことば通りではないことなど、想像もできないようです。

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翻って考えると、深読みしているようでいて、深読みしてはいません。相手の発言だけを深読みしているのであって、相手が真意と違う発言をしている可能性に思い至らないのです。お世辞を見抜けません。謙遜も額面どおりに受け取って、相手を怒らせます。別の意図があることを想像できず、理解は非常に表面的です。
表面的な理解に自分勝手な解釈が暴走し、修正がきかない状態だといえそうです。
  それほど、頑なに自分の解釈を信じているのなら、それに対して責任を負えるかといえば、そうではありません。
 『キミがあんな発言をするからいけないのだ』という理解になるのです。
 その発言に独特の意味づけをした、自分の責任は問いません。
『あなたも、わたしの立場だったら、攻撃に出たはずよ。』
 いいえ、誰もが自分のネガティブな解釈を過信して、被害感を抱き、相手を攻撃するわけではありません。
 妄想性障害のある人は、自分の責任を引き受けるということができません。
  躓いたのは『こんな所に石があったから』であって、この状態ならば、誰もが躓くはずだというのですが、実際には、躓かない人も大勢います。また、躓いた原因を自分の不注意に求めるからこそ、経験から学ぶことが出来るのです。
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テーマ: 人格障害 | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 妄想性人格障害

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