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失恋を手放す

 愛した人が、他の誰かのもとに去っていってしまった。まぶしい笑顔や優しい声音は跡形もなく消え、思わず追いかけた自分に向けられたのは、なんで付いてくるのだと言いたげな軽蔑の表情。許せない。彼も、私から彼を取りあげた人も。
 仕方のないことだから、許さねばいけないと、何度自分に言い聞かせても、独り冷めた食事を口に運ぶたび、今頃二人は幸せそうに食卓を囲んでいる、暖かな部屋で抱擁している、そう思うと怒りがこみ上げてくる。

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失恋を許すのは、難しいことです。この人の元に居ること、それが唯一の幸せだと思っていた、その幸せが奪われてしまったのですから。その人のぬくもりが消えた後の、やるせない孤独にむせび泣いているのですから。許してあげなさいということ自体、酷というものです。
 密かに、奪っていった人の不幸を願う、それもいたしかたのないことです。鷲掴みに、心を引きちぎられてしまったのですから。あなたも、彼を他の誰かに奪われる経験をすればいい!!と、枕を濡らしながら叫ぶ自分を、許してあげましょう。怒りは当然の感情なのです。
 そして、怒りは、今自分が不幸な状態であると、教えてくれます。人を許すと幸せな気分になれるなどといいますが、実際には、幸せな状況になると、過去に苦しみをくれた相手を許せるようになれます。
 あの苦い失恋から時が流れ、投げかけた想いに、ちゃんと思いを返してくれる相手に出会ったとき、もう過去の人を必要としなくなった時、トラウマになった出来事が、フラッシュバックしてくることもなくなるでしょう。憎むに時があり、許すに時があります。
 失ったまま、奪われたまま、孤独に過ごしているのでは、いくら時が過ぎても、許せる心境にはなれません。ですから、恐れず、また人を好きになりましょう。
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テーマ: 癒し・ヒーリング | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 失恋の処方箋

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