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怒りの沸点が高い人

 怒りの沸点が高い人は、余程のことでなければ人前で激怒することはありません。普段から他者の気分を害さないように心掛け、いつもニコニコしていて、周囲からは癒しキャラと思われているかもしれません。
 ですが、その傾向から、無神経な発言や、あつかましいお願いに人知れず悩むことも多いことでしょう。我慢を重ね過ぎると、いつの間にか溜まりすぎたストレスが爆発する可能性もあります。
 怒りの沸点が高い人は、抑制の強い人でもあります。怒りの感情は、相手を傷つけるから隠さねばならないという姿勢が、習慣化しているのです。人を傷つけてはいけないという信念を持っています。相手の方が、こちらの怒りを引き起こすような言動を取りつづけているにもかかわらず。

 何か弱味を握られているのか、それとも、怒れない理由があるのかと尋ねられることもあるかもしれません。ですが、理由などないのです。強固な抑圧が習慣化してしまっているために、他者に対して怒りを表現した経験がないのです。経験のないことには不安が伴いますので、さらに抑圧が続くことになります。

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ですが、怒りを感じないわけではありません。その場はやり過ごしても、帰宅してから、翌日になってから、思い返すたびに、怒りが激しくなります。なぜ、あの時、言い返さかったのかと、自分を責めて、攻撃性を自分に向けがちです。沸点が高い人の怒りは、地中のマグマのように、自分自身の中で煮えたぎります。
 なぜ、こんなことになるかといえば、怒りを悪と決めつけて封印し続けて来たために、怒りを表現する力が乏しいのです。怒りを即座に表現するという未知なる経験への恐れが、そこにあります。
 何をされても怒らなければ、相手はこれでいいのだとばかりに、ますます図に乗ってきます。ちゃんと伝えなければ、解らない相手なのです。
 抑制の強い人は、相手の言動の向こうの真意を読み取るのが得意です。ですから、口には出さないけれど気分を害していることに、なぜ相手が気付かないのか不思議でなりません。こんなことをされれば、誰だって傷つくはず、腹を立てるはずなのに、と。
 そして、我慢の果てに、最終結論、絶交を突きつけるのです。相手からすれば、青天の霹靂かもしれません。裏切られたような錯覚に陥り、相手もまた怒りを覚えるかもしれません。
 感情の赴くままに、怒りをまき散らすのは賢明とは言えませんが、怒りは悪である、人を傷つけてはいけないという思い込みは、自分を縛り、傷つけます。怒りは、不当な状況から自分を守るための感情なのです。
 怒ってはいけない、傷つけてはいけない、という我慢と守りの姿勢ではなく、傷つけあってしまうのはしかたないけれど、それを越えて理解していこうという姿勢が大事なのでしょう。
 表現できない怒りが、胸の中で荒れ狂ってしまう時には、「怒ってもいい」と許可を出すところから始めましょう。
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カテゴリ: 認知と癒し

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