Sponsored Link

強迫的考え

 人間関係で嫌な思いをすると、その相手と顔を合わせる集まりから、ちょっと距離を置き、自然と疎遠になってしまうのは、ありがちなことです。ところが、強迫的考えの持ち主は、それは逃げることだ、逃げてはいけない、と踏みとどまります。
 傷ついて逃げ出してしまう自分を、許せずにいるのです。何事に対しても、逃げ出してはいけないと自分に言い聞かせ、ポーカーフェースで傷ついていないふりを装います。何か対策があればいいのですが、ないままに踏みとどまり続け、さらに辛い経験を重ねてしまうことになりがちです。

Sponsored Link

このような人たちは、いつも白か黒か、右か左かと、極端な選択に悩みます。嫌になったらちょっと距離を置き、また、縁があったら距離を縮める、といった柔軟さがありません。相手との関係性の、ほんのわずかなほころびにも、絶交か、我慢し続けるかと、迷うのです。
 ほんのわずかなほころびが、破綻につながると思っていますから、相手の言動に少々傷ついても我慢し続けます。良い関係を維持するために、常に自制しています。努力しています。
 このように、常にエネルギーを投入し続けていますから、関係性がうまくいっているときは、自分のすべてが受け入れられていると考えます。それだけに、些細な批判や否定にも、受けるショックは大きいものです。一度害してしまった気分は、いつまでも晴れません。もう相手を信容易にじられない思いに駆られることもあるでしょう。そして、たった一つの綻びで、あっけなく崩壊してしまう結果にもなるのです。
 日ごろ、人を傷つけてはいけないと強く自制し、配慮を怠りませんから、相手は間違っているとしか思えないし、その間違いを許せません。第一、理解できません。なぜ、嫌われるような態度を取るのかと。

 みんなと仲良くできなければいけない、受け入れられなければいけない、孤立してはいけないという強迫的な考えのもとに、傷ついている姿をひたすら隠し、明るいキャラクターを演じ続けることに疲れ、あえて自分からはぐれることを選ぶと、なんだ、ひとりでも大丈夫じゃないかと思えてくるかもしれません。すると、相手に対する期待もなくなり、受け入れてもらうための余計な努力も、自然と減ってくることでしょう。
 すると、自分が望む状態から離れることが少なくなり、心理的に楽になってきます。相手の期待に沿えない自分が相手から受け入れられなくとも、それも良しと思えることで、自分には「間違っている」としか映らなかった相手の態度も、以前ほど気にならなくなることでしょう。
スポンサーサイト
テーマ: 人生を豊かに生きる | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 発達障害の周辺

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する