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ADHDと前頭前野

 大脳皮質の前頭前野は高次元の認知機能を司る中枢です。また、不適当な活動や考えを抑え注意を集中するという、重要な機能も担っています。この機能がADHDの人には不足しています。
 ADHDの子供では、前頭部と左右の側頭葉で発達が遅れていることがわかってきています。側頭葉は感覚、情動の部位です。ここからの情報を受けて、前頭前野が合理的な認知と判断を行ないます。
 一方で運動を司る皮質は早く成熟するので、これが、多動、落ち着きのなさの原因ではないかと、考えられています。 こうした脳の機能状態から、ADHDではコントロールの障害が起きています。自分の行動や感情の制御を行なう前頭前野が充分に機能していないのですから、感覚脳から入ってくる情報をうまく取捨選択したり、統合したりすることが困難なのです。

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おとなのADHDでは、多動は目立ちにくくなりますが、場を弁えない不用意な発言で、周囲を驚かせるようなことはあります。人の表情を見て気持ちを察したりする『非言語コミニケーション』が苦手なのです。
 また、相手のことばを額面どおりに受け取ってしまい、その裏にある本音が酌み取れなかったり、場に気まずい空気が流れている時でも平気で発言してしまったりすることも珍しくありません。環境の中からうまく手がかりをキャッチするのが難しいのです。
 入ってきた刺激に対して即座に反応する、相手の心情を汲まない発言のために相手を傷つけ、人を遠ざけてしまうこともあります。
 そうならないまでも、物事を深く考えない、表面的な解釈しかしない人、軽い人、浮ついた人、うわべだけの人などと言う印象をもたれます。
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カテゴリ: 脳と精神

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