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自己愛障害と事実彎曲

 子供のころには、空想の世界の扉が、簡単に開きます。日常の友人関係で傷ついたとき、意のままにならないとき、アニメの主人公や芸能界のアイドル達と付き合っている状態を、ありありと脳裏に浮かべて、楽しいひと時を過ごせるのです。成長するにつれ、不都合な現実に耐え、対策を考えたりできるようになり、空想の扉はいつしか閉ざされていきます。
 自己愛性パーソナリティの人は、一見普通の人に見えますが、何か問題が起きた時、不都合な現実に目を向けようとはしません。例えば、批判や非難が人づてに伝わってきたとき、「直接言えないので、陰で関係のない第三者に話した」と受け止めず、「あの人は、相手の気を引こうとしてそんな話をしている。実際にはそうは思っていない。」と考えます。そう考えることで、傷つくことを回避しているように見えます。
 自分の問題点を跳ね除けるので、いつも心理的は元気で高揚しています。めったに凹むことはありません。

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人を傷つけるのは悪いことだと、理論的に解っていますが、自分の言動が他者に与えるダメージは考えません。相手の痛みを、推測や共感で感じとれないのです。
 思惑は常に表層的で、深く考える時間を必要としない分、退屈しやすく、それを凌ぐために刺激を求めます。子供のころ、近づく台風にわくわくした人もいるかと思いますが、厄介事もこの人にとっては、わくわくの対象であるかのようです。常にハイテンションな人と言う印象を受けます。
 お山の大将にはなりたがりますが、苦しい鍛錬は好みません。それよりも未熟な人たちを周囲に置いて、彼らを見下しながら指導するという構図を選びます。できの悪い後輩を持ってたいへんだといいながら、彼らの存在によって自分を光らせます。自分よりできのいい後輩を、ディスカウントすることも忘れません。
 そんな扱いには、誰も耐えてくれないことでしょう。ですから、未熟な人や弱い立場の人を好みます。隷属してくれる人を欲しがるのです。
 他人の秘密を、うかつに、それも馬鹿にしたように漏らすことも多いので、注意は必要です。本音は明かさない、知られて困るようなことは話さない。意外なことですが、彼らの言動には悪気がないことも多いのです。
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