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自尊心と暴力

 自尊心は、自分自身を大切に思う気持ちです。これまでの人生の中で、何度も試験に落ちたり、人間関係がうまくいかず転職を繰り返したりと、他者から拒絶される経験ばかりが積み重なると、自分はダメな存在だと考え、自尊心が低くなってしまうことがあります。逆に自尊心が良好な人は、良い人間関係に恵まれてきた場合が多いことでしょう。
 自尊心が低下すると、いじめの加害者になる、心理的暴力を振るうといった、問題性が生じます。弱い立ち位置にいる他人や、家族やパートナーといった我がままを許される相手に、荒れた感情をぶつけてしまうのです。

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他人の場合は、反撃の恐れのない気の弱そうな、優し気な対象を選びます。家族やパートナーに対しては、もっと自分の辛さを解ってほしい、力を貸してほしいといった甘えがあります。言葉で打たれる相手の苦痛は、見えていません。自分のことしか考えられない状態なのです。
 そうした支配できる対象をディスカウントすることで、自分の価値があるように感じられる側面もあります。そのような利益がある上に、相手の苦痛にも無頓着ですから、モラルハラスメントは習慣化しやすくなります。
 不適切な言動を投げつけられるサイドが、じっと我慢してしまうと、暴言を吐くものは自らの言葉が相手に与えた痛手に気付けません。度重なると、そうした扱いを受けて当然の存在と見なされてしまいます。
 さりとて、相手の急所に反撃を返すと、暴言者の柔な自尊心が打ち砕かれてしまう恐れがあります。
その結果、相手の暴力がさらに激化して被害が大きくならないともかぎりません。
 相手の言動の向こうに、その人の人生の傷跡が透けて見えるなら、傷ついた自尊心を癒せるように、労わりややさしさを持って接することが大事でしょう。もっとも、これには、少々の事では揺るがない母なる大地のような大らかな愛が、必要といえるかもしれません。
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