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統合失調症 周囲が気付く症状

 統合失調症は、脳が様々な情報を統合し、処理することが難しくなる病気です。そのため、本人には病識がなく、周囲が気付くことが多いものです。
 とはいえ、周囲が症状について詳しくなければ、その奇妙な言動は理解しがたく、対応に悩まされることとなってしまいます。周囲が本人に代わって病識を持ち、治療につなげることがたいせつだといわれています。

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家族がいち早く気付くのは、激しい被害妄想です。誰かに見張られている、誰かに盗聴されている、
自分の悪いうわさをされている、部屋に毒を撒かれている、食事に毒を盛られている、など等。
 上階にいる男がこちらを見ているのが解る、(現実には壁や床で遮られているので見えない)自分の食事にだけ毒が盛られている(第三者は訪ねてきてはいない。だが、家族が毒を入れているとは考えていない。)など等、主訴は現実見当識に欠けています。暗闇の夜道を急ぐ時の、漠然とした不安が、木の葉が騒ぐ音ひとつで、恐怖にまで高まっている、といった状態であるかのようです。
 では、毒味をしたり、周囲を確認したり、安全であることを一つ一つ家族が証明すれば、納得するかといえば、そうではありません。被害妄想の根底にあるのは、他者への絶対的な不信と攻撃されることへの恐怖です。これがある以上、納得したかに見えても、すぐにまた妄想はもくもくと蘇ります。
自分の疑惑の正しさを信じ、家族を愚かだと叱り、説得しようとさえします。延々と被害妄想に付き合わされる家族は、消耗しきってしまいます。
 被害妄想は、ソーシャルスキルが稚拙で、対人関係がうまくいかないことから生じてきます。相手の心理を推測できず、他者とどう接していいのか解らず、精神的に傷つきやすくなって、人付き合いを好まなくなります。そして、他人が怖くなっていくのです。そうした感情は、自分ひとりの中で荒れ狂い、突然、些細なことで、家族などの安全な相手に噴き出してしまうことがあります。
 わたしたちは、誰しも読心術を駆使して、相手が言葉にしない真相や心理を読み解こうとします。読み違えることも多く、対人関係はままならないものです。とはいえ、その被害意識が妥当性を逸脱して、修正できなくなった時、脳機能の失調を疑ってみなければなりません。
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カテゴリ: 脳と精神

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