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自尊心と恋愛

 成長期に良い人間関係を構築した経験がないと、人は自分が他者から好感を持たれる存在だという自覚を持てません。ですから、誰か異性に好意を持っても告白などできず、向こうから近付いてきたとしても戸惑ってしまいます。きっと、すぐに心変わりして去って行かれるに決まっていると、傷つかない前に予防線を張る癖が付いてしまっているのかもしれません。そして、相手を試すような態度に出てしまいます。「本当に好きなら、海の上を歩いてでも駆けつけてくれるはず。」といった無茶な要求を突きつけるのです。
 これまで充分な愛情を注いでもらった経験がなく、自分は誰からも愛されない存在だと思い、孤独に耐えてきたのですから、これまでの渇望を、その相手に癒してもらいたいと考えるのは、当然の反応と言えるかもしれません。
 ですが、存在ごと倒れ込むように依存されたのでは、相手はたまったものではありません。あまりにも重すぎます。

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そこで、相手に突き放されると、その裏切られた感は半端ではありません。やっぱり、自分は、人から去って行かれる存在なのだと、落ち込みます。ちょっと文句を言っただけの相手を、追いかけて謝罪する力もありません。対人関係が、どっぷり依存するか、傷つくまいと距離を遠くとるかの両極端なのです。
 そもそも、相手を好きだという感情と、その相手から愛されたい、尽くされたいという依存心がイコールであることが問題なのです。「この人をたいせつにしたい。幸せな気分になってもらいたい。」という与える心が育たないと、恋愛だけでなく、多くの人間関係はうまくいきません。
 成長期に、充分愛されなかった人は、いくつになっても渇望が強く、与えたい心境に至れないかもしれません。そして、与えないが故に、愛されない悪循環を繰り返すことになりかねません。このカラクリに気付き、断ち切っていく努力が大切です。
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