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報酬回路と依存症

人は喜び、楽しみを求めるものです。特に、苦痛を伴う問題に心が占領されていたり、どう展開するかも解らない未来に強い不安を抱えてると、なおのこと、その傾向が強くなります。
 fMRIsやPETスキャンが存在しなかった時代には、依存症は、心の弱さや道徳観の欠如によって起きるといった捉え方をされていたかもしれません。幸いなことに現在では、脳のどの部分に問題が生じているのか、どの神経伝達物質がバランスを崩しているのか、調べられるようになってきています。
 人は生存を脅かす脅威に注意を集中すると同時に、食べ物とセックス、これらの生存を保障するものへの抗し難い欲望を持っています。これらの刺激があると、脳の記憶システム、報酬回路が活性化して、強い渇望が起きるのです。
 過食症、拒食症はともに食への執着、恋愛依存、嫉妬妄想、回避依存は、対象となる人への執着、また、他にも薬物、ギャンブル、買い物、仕事(ワーカホリック)宗教、など、およそ、報酬系を刺激するものは、依存症に発展します。

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過食症の人は食べることによって、脳の快感センターがオンになってしまいます。このように、楽しみの対象は全て依存症を起す原因になり得るのです。なり易い人なりにくい人の程度の差はありますが、脳の基本的機能から見ると、だれしもが、状況次第でそうした状態に陥る可能性はあるといえるでしょう。
  依存症とは悪い結果を引き起こすと分っていながら止められない症状です。
したがって、「このまま、こういう状態を続ければ、こういった結果が待っている」と諭したところで、やめられません。それがいかに正論だったとしても、正しさは人を癒さないのです。
「それ」を体内に取り込むことで、あるいはその対象に夢中になることで、つかの間の喜びに酔っていなければならないほど、その人の背後の孤独、不安、虚無感は大きいといえるのでしょう。
  往々にして「それ」への依存が消えるのは、別の何かへの依存の始まりであることも多いものです。現実への不毛感や未来への不安から、仕事や買物にのめりこんでいたのが、その病的な熱中がぴたりと収まった。それは、新しい楽しみ、恋愛の始まりだった。そしてそれがまた、恋愛依存へとつながっていく....
 このように依存は対象を変え、時に周囲の利害と一致し、それと気付かれぬまま、長く続くこともあります。
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テーマ: 恋愛依存症? | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 恋愛依存

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