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シンデレラ・コンプレックス

 はにかむような笑顔に、どこかしら幼さを感じるその人に初めて出会ったその瞬間、名前も知らないその人に、いきなり、胸のときめきを覚えます。なにやら、古くからの知り合いのように感じてしまいます。運命を感じるのです。
 まるで堰が切れたかのように、空想があふれ出してきます。これまでの長い時間、どれほど孤独だったか、苦しさや辛さをじっと耐えてきたかを打ち明けて、「よくがんばってきたね。もう大丈夫だよ。」
そういって抱きしめてもらえる。ばかげた夢だと思いつつ、そうた夢想に浸ってしまいます。

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 声をかけられて、誘われて、天にも昇る思いです。相手の動機など、まだ見えません。その人だけが、唯一の黄金郷。その人の傍らに生きることだけが、この世に生きる唯一の幸せと、堅く信じ込んでしまいます。
 シンデレラは、王子に見初められることによって、毎日灰を被りながら、煙突掃除をするだけの不毛な人生から、輝く王妃の座を手に入れるのです。
 自らの力だけでは玉座をつかめない女性にとって、シンデレラストーリーはサクセスストーリーそのものです。心身の充足も、経済の充足も、自己実現も、すべて王子様がもたらしてくれると夢見ます。夢見なければならないほど、自分の置かれている境遇に、欠乏意識が強いのです。そして、自らの力では、それをどうすることも出来ないという、無力感に苛まれてもいます。 
 恋の始まりの歓喜と、夢想は、やがて現実によって、損なわれます。
 その人は、自分を幸せにするために、こちらのニーズに応えるために、近づいてきたのではないと気付きます。彼は彼で自らの欲望の充足と言う、動機を持っているのです。
 互いに、自分のニーズを相手に突きつけ、自分の都合のいいように相手をコントロールしようとして失望し、幻想は崩壊します。
  毎日、煙突掃除をするだけの不毛な生活、付き合う相手といえば意地悪な姉たち、無関心な父親、シンデレラの狭い生活域が、一目見ただけの王子と、その背後に広がる世界に、夢想を抱かせてしまいます。
 恋に不慣れで、異性のいる環境に乏しいほど、一目ぼれの恋に溺れやすいといえます。自分の中にある無力感や自己否定感が深ければ深いほど、その可能性が強まるといえます。
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テーマ: 恋愛依存症? | ジャンル: 心と身体
カテゴリ: 恋愛依存

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